元のスレッド
スクールランブルIf05【脳内補完】
- 1 名前:“568” :04/02/13 17:46 ID:5FOVs7y2
- 週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週7ページの週刊少年漫画です。
物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。
また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは?
有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。
このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。
【要はスクールランブルSSスレッドです】
SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。
的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。
≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫
SS保管庫
http://f29.aaacafe.ne.jp/~komg/
【過去スレ】
スクールランブルIf04【脳内補完】(スレスト)
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1076127601/
もっともっとスクラン奈良萌えスレッド
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1074117388/l50
もっとスクールランブルの奈良くん萌えスレッド
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1072536035/
スクールランブルの奈良くん萌えスレッド
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1060335566/
関連スレ(21歳未満立ち入り禁止)
スクールランブル@エロパロ板
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070069061/
- 2 名前:“568” :04/02/13 17:47 ID:5FOVs7y2
- 【荒らし行為について】
“完全放置”で
よろしく頼(よろ)んだぜ
■ 削除ガイドライン
http://www.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide
- 3 名前:スージークワトロ :04/02/13 17:48 ID:y0gRvXbc
- 漫画板の避難所かね?
- 4 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 17:48 ID:ofoKXUYc
- もっとわかりやすく
- 5 名前:Classical名無しさん :04/02/13 17:51 ID:KE6l.l.U
- 568おつ
- 6 名前:“568” :04/02/13 17:53 ID:5FOVs7y2
- 移動経緯
初代スレを奈良ヲタが建てる
↓
SSスレとして再利用される
↓
週間少年漫画板だと板違いなので移動
↓
強制IDではないので粘着荒らしに荒らされる
↓
再び週間少年漫画板に戻るがスレスト
お世話になるぜ...
本スレ
【実は・・・】スクールランブル#33【─知ってる。】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1075996251/l50
- 7 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 17:58 ID:ofoKXUYc
- とりあえず、スクールランブルって満喫にあるの?
マガジンとマガジンSPECIAL両方ってどう意味?
- 8 名前:“568” :04/02/13 18:01 ID:5FOVs7y2
- >>7
現在スクールランブルは、週刊少年マガジンの兄弟誌であるマガジンSPECIAL(月刊)でも連載されています。
そちらは天満の妹である「塚本 八雲」を主人公にして、彼女の日常的な風景が描かれています。
最近は八雲以外のキャラがメインの回も増えてきてます。
とのこと。
週間が7Pなのでスペシャルの方でも同時連載
- 9 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:01 ID:KE6l.l.U
- あるところにはあるんじゃないかと。
あと「両方」っていうのはそのまんまです。
マガジンの本編では塚本天満という女の子が主人公で、スペシャルでは
天満の妹である八雲を主人公としてサイドストーリーが展開されています。
- 10 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:03 ID:wv4tAe4U
- SSは読んだことないが、がんばれSS書きさん達。
- 11 名前:スージークワトロ :04/02/13 18:05 ID:y0gRvXbc
- 避難してきたわけですね
お疲れ様です
では、ごゆっくり堪能してくだっせー
- 12 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 18:07 ID:ofoKXUYc
- >>8-9
なるほど丁寧にありがとう。今日満喫いく用事があったんで
探してミルですよ。
- 13 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:13 ID:wv4tAe4U
- クラウンの即死判定の基準がさっぱりわからんけど、
とりあえずホシュ
- 14 名前: :04/02/13 18:14 ID:wxDzv1Q2
- ┏━━━ / |━━━━━┓
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┃┃ / ヽ ┃┃
┏┻┻ |======| ━━┻┻┓
┗┳┳ ヽ__ ¶_ ノ ━━┳┳┛
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凸┃┃ (/) ┃┃凸
Ш┃┃ (/) ┃┃Ш
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∧_∧ (/) ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・) (/)(´∀` ) < 神が光臨しますように
(つ つミ (/)(⊃⊂ ) \_________
|_|_|_I(/)_|_|_|__
/////ノ,,,,,,ヽ ////|
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 奉 納
- 15 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:14 ID:ot8CYGj6
- バレンタインネタ期待保守。
- 16 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:15 ID:KE6l.l.U
- 保守。
とりあえず、書きかけのSSがあるので急いで書き上げます。
- 17 名前:スージークワトロ :04/02/13 18:20 ID:y0gRvXbc
- 即死判定なんて無いよ
- 18 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:38 ID:5d0AKxf.
- 一日1保守とかしなくちゃいけないのかね?
ここおちやすいって言うけど
- 19 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:41 ID:.LIOGkQQ
- まだ発動してないけど今夜辺り規制されそうな予感…
もし規制されたら保守は任せとけ・゚・(つД`)・゚・
- 20 名前:Classical名無しさん :04/02/13 19:01 ID:j4uEJCWc
- 「花井、これ!」
「?なんだ周防?」
「あ、いや、その、なんだ、塚本の妹に貰えなくて落ち込んでるかもと思ってな」
「…ああ。気を遣って貰って悪いな周防」
「………」
「………」
「…ほら、花井にはいつもいろいろ世話になってるしな。そのほんの気持ちだ」
「それはお互い様だ。どちらかが特に気にすることでもなかろう…まぁこんな物を貰っては
当然お返しもせねばならんから、その時こちらの日頃の感謝の気持ちも含めてということにさせて頂くが」
「あ、ああ、そうだな。まあとにかくあまり落ち込んでないようで安心したよ。あははははは…」
「………」
「………」
「…ところで周防」
「なんだ?」
「今鳥にはチョコレートは渡したのか?」
「は?いや、渡してない…ってゆーかあいつには一条がいるだろ」
「そうか。まあそうだな」
「ってかなんで急にそんなこと聞くんだ?」
「ん?あ、いや…ただなんとなく気になっただけだ」
「そうか」
「………」
「………」
おしまい。
- 21 名前:スージークワトロ :04/02/13 19:08 ID:y0gRvXbc
- >>18 2〜3日は大丈夫です。長けりゃ1週間でも
>>19 他鯖で規制されてもクラウンは書き込めたりするんですよ
- 22 名前:スクランブラー ◆8ZkHpV92 :04/02/13 19:37 ID:aj6U1OrQ
- >>1さんスレ立て乙
>>20 乙です
美琴と花井がお互い意識しあってるのがいいですね。
前スレ119さんへ
SS投稿後に感想も書かんと自分の考察レス投稿してしまってすいませんでした、申し訳ない。
播磨と沢近の行動が自分のイメージとマッチしてて良かったです、時節柄バレンタインSSウマーですね。
SS職人さん、今スレでも頑張ってください。
- 23 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:03 ID:pFgpZ14I
- ↑コテハンレスしないでください
- 24 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:06 ID:sceipWOM
- >>20
乙
- 25 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 20:08 ID:LWFn21mo
- ここに移動ですか 気がつかなかった
今日中に 長すぎるので 投下しないでおこうかとも思ってたss
投下します 長いので分割したいと思ってます。
- 26 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:14 ID:6smzbkWY
- クラウン初めての方への解説
・クラウンは即死判定ありませんしdat落ちもなげやりに行われます。時々ひろゆきがします。
・クラウンは過去ログが存在しません。基本的に各自の補完以外に過去ログは見ることが出来ません。
・クラウンは強制IDです。そして何日たとうが変わらない人はID変わりません。
・クラウンはトリップ8桁です。他板の10桁トリップの先頭2文字大体省略されますが時々まるきり変わります。
・クラウンは規制食らっても書き込みが出来ます。なので非難してくる人が多いです。
・クラウンはラウクラと略すと半キレする人がいます。
- 27 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:16 ID:HLdcqFxk
- スレッドストッパーってなんなの?
何でされたん?
- 28 名前:Special thanks :04/02/13 21:03 ID:KE6l.l.U
- 「これでよし・・・と」
一条かれんは、出来上がったチョコレートを見てにっこりと笑った。
今日は二月十三日。翌日のバレンタインデーに備え、日本中の女性がチョコレートの準備に
勤しむ日である。そして、それは普段アマレス一筋の青春を送っている一条にとっても例外では
なかった。
「今鳥さん、受け取ってくれるかな・・・」
チョコレートをラッピングしながら、一条は溜め息をついた。彼女の想い人である今鳥恭介は
世間一般に言うところのイケメンであり、競争率は非常に高い。その上今鳥はクラスメートの
周防美琴が本命らしく、事あるごとに彼女にモーションをかけている。正直、一条の想いが
今鳥に届く確率は非常に低い。
「・・・でも、いいんだ」
一条は、そのアマレスで鍛えた腕力から常に男のように扱われてきた。そんな彼女を、今鳥は
初めて女の子として見てくれたのだ。例え想いが届かないとしても、チョコレートを渡して
一言お礼が言いたかった。
「私だって女の子だもの。こういうことしてもいいよね」
一条はチョコレートをカバンに入れると、いつもより少し早めにベッドに入った。
- 29 名前:Special thanks :04/02/13 21:03 ID:KE6l.l.U
- 「あーあ、ホントうざったいわね」
沢近愛理は、教室の外の人だかりを見て溜め息をついた。
「まったく、何考えてるのかしら。バレンタインなんてお菓子会社の戦略じゃない。これじゃ
お金がいくらあっても足らないわよ」
それに対し、美琴と塚本天満が突っ込みを入れる。
「つーかそれ、普通男が言う台詞だぞ」
「いいな・・・私も一度でいいから男の子にチョコ欲しいって言われてみたいよ・・・」
昼休みとなり、本来は学問の場である教室にもバレンタインの空気が広がっていた。ある者は
義理チョコに狂喜乱舞し、ある者は落胆する。一年に一度の、くすぐったくなるような風景。
「ほら、お呼びだぞ沢近」
「うるさいわね、言われなくてもわかってるわよ」
沢近が、チョコレートの山を抱えて教室の外へと向かう。残された美琴と天満は、どちらともなく
顔を見合わせた。
「そういや、塚本は烏丸にあげたのか?」
「う、うん。朝、下駄箱に・・・。ミコちゃんは?」
「そもそもあげる相手がいねーよ。道場のガキどもと、あとは花井ぐれーだな」
「え?でも・・・」
- 30 名前:Special thanks :04/02/13 21:04 ID:KE6l.l.U
- その時突然、一人の男子生徒が会話に割り込んできた。
「ミコち――――――ん!!」
「おわっ!?何だ!?」
その男子生徒―――今鳥が、満面の笑みで両手を美琴の方へ差し出す。
「チョコちょーだいチョコ!」
「あのな・・・。何で私がアンタなんかにチョコやらなきゃならないんだよ」
「いいじゃん、ちょーだい!」
「絶対ヤダ」
今鳥に対し、美琴はまったく容赦がない。会話からはじき出された格好の天満は、仕方なく
教室を見渡した。
「あ〜あ、みんないいな・・・。それに比べて私は・・・あれ?」
ふと、天満と一人のクラスメートとの視線が合った。そのクラスメートの顔を見て、天満の
表情が輝きを取り戻す。
「カレリン!」
さっそく天満は、カレリンこと一条の元へと駆けつけた。
- 31 名前:Special thanks :04/02/13 21:05 ID:KE6l.l.U
- 「カレリン、どうしたの?」
「え?いや、あの・・・」
一条は、口ごもって自分のカバンへと視線を落とした。
「あ、ひょっとして・・・?」
その言葉に、一条の頬がほんのり赤く染まる。
「でも今鳥さん、忙しいみたいですし・・・」
「ダメだよカレリン!気持ちはちゃんと伝えないと!」
「で、でも・・・」
うつむく一条の両肩に手を置くと、天満は自信たっぷりに言い放った。
「私に任せておいて!何とかしてあげるから」
「塚本さん・・・」
以前の初デートの件といい、ドロップキックの件といい、天満は何かと一条を気にかけている。
今回も、半ば天満に押し切られる形で一条は彼女の申し出を受けることになった。
「あの・・・塚本さん」
「何、カレリン?」
「どうして、そこまで私にしてくれるの?」
一条の問いに対し、天満は少し考えた後に答えた。
「ん〜、何かカレリンって放っておけなくって。何て言うか、妹みたいな感じで」
「・・・よくわからないけど、ありがとう塚本さん」
「どーいたしまして!」
天満は、そのまま笑顔で美琴たちの方へと戻っていった。一条はそれを見送ると、ほんの少しだけ
今鳥の方に視線を送り、再びカバンへと視線を落とした。
- 32 名前:Special thanks :04/02/13 21:06 ID:KE6l.l.U
- 「えーと、ここだよね・・・」
放課後となり、一条は学校の中庭へと来ていた。天満によれば、何とか言いくるめて今鳥をここに
呼び出したらしい。カバンの中のチョコレートを確認し、近くのベンチへと腰掛ける。
「今鳥さん、来てくれるかな・・・あれ?」
辺りを見渡した一条は、自分の足下に一匹の黒猫がいることに気づいた。本来なら不吉と
感じるべきことであるが、幸運にも一条はそんなことを考える性格ではなかった。
「私のことを、応援してくれるの?」
一条は黒猫を抱き上げ、優しく背中を撫でた。黒猫は、黙って一条に甘える。
「ありがとう、猫さん」
しばらくそうしていると、おもむろに黒猫が一回にゃあと鳴いた。黒猫の視線の先には、
茶髪の男子生徒が一人佇んでいる。
「今鳥さん」
一条は黒猫をベンチに下ろすと、今鳥の方へと向かった。もう一度カバンの中のチョコレートを
確認し、呼吸を整える。
「いまど・・・」
瞬間、声をかけようとした一条の動きが止まった。今鳥は、見知らぬ女子生徒と話をしていたのだ。木の陰に隠れて、見えなかったらしい。
「あの、今鳥先輩、これ・・・」
「マジで!?俺にくれんの!?やり!」
一条は、何も言えないままその場を離れた。
- 33 名前:Special thanks :04/02/13 21:07 ID:KE6l.l.U
- 一条が教室に戻ると、そこには天満と沢近、そして美琴の姿があった。天満が喜々として一条に
質問を浴びせる。
「カレリン、どうだった!?気持ちは伝えた!?」
一条は黙って首を横に振る。それを見ると、天満は驚いて一条に詰め寄った。
「何で!?どうして!?」
「・・・ごめんね塚本さん、いろいろ手伝ってもらったのに。私、今日はもう帰るから・・・」
それだけ言うと、一条は教室を出て行こうとした。天満が、それを必死で静止する。
「ちょっとカレリン!待っ・・・」
強引に一条を振り向かせた天満は、そのまま絶句した。
「カレリン、泣いてる・・・」
一条は、驚いたように手で頬をこする。濡れた手を見つめ、それが本当であることを確認すると、
一条はその場にぺたんと膝をついた。
「・・・あれ?何で私、泣いてるんだろ?わかってたのに。今鳥さんは人気者だって。私じゃ
釣り合わないって。わかってたのに。どうして?どうして涙が止まらないの?」
「カレリン・・・」
それを見ていた沢近が、つかつかと前に歩み出る。
「ふーん、要するに何も言わずに逃げ出してきたわけ。意気地なし」
「沢近!」
「美琴は黙ってなさい!」
その剣幕に、美琴は一瞬たじろいだ。沢近が言葉を続ける。
「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔なさい。私が言えるのはそれだけ」
沢近はそのまま教室を出て行った。それを追いかけ、美琴も教室を出て行く。残された天満は
どうしていいかわからず、教室の外と一条の顔とを交互に見つめた。
「・・・塚本さん」
一条が口を開く。
「は、はいっ!」
「私、決めた。もう一度今鳥さんに会ってくる」
「カ、カレリン!」
一条の瞳に、涙はもう無い。天満に一礼すると、一条は教室の外へと駆けだしていった。
- 34 名前:Special thanks :04/02/13 21:09 ID:KE6l.l.U
- 一条が昇降口に着いた時、今鳥はもう校門を出ようとしていた。慌てて靴を履き、走って
追いかける。
「今鳥さん!」
その声に、今鳥が振り向く。今鳥は、驚いた表情で一条を見つめた。
「・・・何、一条?」
「あの、これ、受け取ってください!」
一条がチョコレートを差し出す。それを見て、今鳥は恐る恐る一条に尋ねた。
「・・・これ、お前が作ったの?」
「は、はい」
今鳥は、そのまま一条に視線を移した。初めて体育館裏で会った時とは違う、磨かれた「美しさ」が
感じられる。
「・・・ちっ」
今鳥はぶっきらぼうに手を出すと、チョコレートを受け取った。
「あ、ありがとうございます!そ、それから・・・」
「何だよ」
「もしよかったら、またデートして頂けないでしょうか!?」
一条の問いに対し、今鳥はしばらく考えた後に答えた。
「・・・勝手にしろ」
今鳥はそれだけ言うと、そのまま校門の外へと歩いていき、やがて見えなくなった。
「カレリ――――ン!」
どこからか現れた天満が、一条に飛びつく。
「やったじゃない!チョコ渡す時はドキドキしちゃったよ〜」
「い、痛いよ塚本さん・・・。それに、まだデートの場所も決まってないし・・・」
「ううん、これはもうもらったわ。今日はお祝いね。ごちそうするから行こ!」
天満に引っ張られ、一条も校門を出た。晴れ晴れとした気持ちが、胸の中に広がる。
「塚本さん」
「はいな?」
「ありがとう」
とてもうれしくて。
とても楽しくて。
一条は、にっこりと笑った。
- 35 名前:Special thanks :04/02/13 21:09 ID:KE6l.l.U
- というわけで予告していた通りのバレンタインイマイチコンビ編です。
個人的には、イチさんは今鳥以外の男と幸せになって欲しいですが。
次は何書こうかな・・・。
あと、分校のけい様スレ立てお疲れ様です。
- 36 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:16 ID:ot8CYGj6
- >>35
GJ!!
- 37 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:20 ID:aj6U1OrQ
- 泣いた一条、アリだな。
グッジョブ、グッジョブ!
- 38 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:24 ID:9JzQ69yQ
- よかったです! ちょっと小言を。
よく間につかう<・・・>ですけど<……>の方がいいと思います。
一応、これは基礎の事なので……。(ちなみに二回続けて入力するのが普通です)
ここのスレ立てたの けい氏だったんですね。
乙です!
- 39 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:26 ID:9JzQ69yQ
- すいませんageてしまいました。
偉そうな事言った後にこれでは……。吊ってきます
- 40 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:36 ID:j4uEJCWc
- ウホッ、いいカレリン!
GJです!!
- 41 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:51 ID:aDkYlZU6
- 沢近にムカっときてしまった
いやね、もちろん悪気があって
あんな口調になってるわけじゃないのはわかるんですよ
本当にカレリンのことを思っての発言だと
でもなぁ・・・俺が隣に居たらムキになって反論してたかもしれない
こんな俺はまだまだガキなんだろうか・・・
なーんてことを読んだ後に感じました
- 42 名前:Classical名無しさん :04/02/13 22:12 ID:LEKkH5jU
- http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1076661969/l50
このURLに飛べばログがキャッシュされます。
同時に最新のキャッシュが読めます。(dat落ちしても平気)
住人さんはちょくちょくアクセスしてみてください。
- 43 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:48 ID:LWFn21mo
- とりあえず その1〜5迄投下します。 終わりっぽいけど続きます。
ヴァレンタイン 〜僕とアタシのヒーロー〜
- 44 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:58 ID:LWFn21mo
- あたしの男の趣味(って言うと何か変な意味混じりそうだけど)
はハッキリしてる
どこか頼りなさげなのがタイプなのだ
(何処かの馬鹿が 胸が大きいのは 母性本能の豊富な証拠さ 僕を癒して-
なんて 言って来たな あいつは女イコール胸なんだろうか D D って
胸なんて 適度にありゃいいんだょ 適度に、 邪魔だし )
小さい頃から 道場で自分より年下の子の
世話を稽古の合間にしてた事に少なからず
影響しているッポイ
先輩にしたって 多分最初は
年上の癖に 妙に頼りなさげ
な所が 擽られて好きになった(今考えると ホントに好きだったのか微妙だけど)
花井だってそうだ
小さい時は ミコちゃん ミコちゃんって
道場でも 学校でもあたしの後ろにくっ付いてきた。(一部彼女の都合の良い様に記憶捏造されてます)
頼りなさげな所が守ってやらなきゃ
コイツ 一人前にならない。
コイツ には私がいなきゃ駄目なんだ
最近ガンバッテてもアイツは イツマデもミコちゃんってついて来る ついて来なくちゃ駄目なんだ
アイツはあたしの モ ノ
何て あたしの都合の良いように思ってた
そう そう思ってたんだ
- 45 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:59 ID:LWFn21mo
- でもそれが違うと気づかされたのは
小6の冬
学校からスキ−講習に行った時の事だった
(そんなに教育熱心って学校じゃないんだけど
私立受ける子が 結構いたので 参加率を上げる為
講習は 私立入試があらかた終わった 2月の第2週の月曜スタート
だった。)
「周防さんって 花井君と仲良いよねー ぃぃな 」
講習も明日で終わりという最後の夜の
寝そべりながらのピロートーク お題はこういう席で定番の コイバナ
昨日までは消灯時間後見回りをする
先生達も今日は大目に見ているのか
消灯後に他の部屋に移動しても 注意しに来ない
へ ぇ ? あたしはかなり間の抜けた
返答をしたらしい ( と聞かされた)
そう言ったのは 3組(あたしは4組)で
アイツと一緒に 学級委員してる
牧野さん… 私と違って御しとやかで
可愛い というより 綺麗なタイプ
うちのクラスでもいいなー
って男子がいる 学年でも1,2を争う美人だ
ははは 何で? そう答えながらも あたしは枕をぎゅぅっと握り締めた。
- 46 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:00 ID:LWFn21mo
- エー周防知らないの 花井君最近結構人気あるんだよ。
クラスメートもそう言った
運動神経良いし 勉強できるし
顔もまあまあ良いし それにね困ってるとすぐに助けてくれるの すっごく優しいの
クラスメートは何故かウットリとした口調で
アイツを褒め上げる
確かに アイツ 最近道場の練習 青年部と混じってやってるっし
巡回指導の本部の師範も アイツのこと 見込みあるって 誉めてたっけ
頭は昔から良いし 確かに顔も 大人っぽくてまあまあだ
アイツが理解されて少し嬉しい そうは思いながらも
アイツはあたしの 少しむっとしてきた
でね。…
私 中学 私立行っちゃうから 一緒の学校
いる間に 告白って訳じゃないんだけど
来週のバレンタイン にチョコレート
作りたいんだけどなー なんて 思ってるンだけど
真っ赤に成りながら徐々に消え入りそうな声で
牧野さんは 続けていた
そう言えば後チョイでヴァレンタインかー
道理でお使いの時スーパーでチョコ売り場
広くなってたなぁ 10円チョコ1000個パックなんてのも売ってたし 欲しいなー
呑気なのか 現実逃避なのか よくわからないモノが頭の中をぐるぐる
駆け巡っていた。
- 47 名前:Classical名無しさん :04/02/13 23:44 ID:8Gpd4g1U
- キタ━━━( □ヮ□)━( □ヮ)━( □)━( )━(□ )━(ヮ□ )━( □ヮ□)━━━!!!!
美琴美琴SS待ってましたよ。
完全な美琴視点なのが独特の雰囲気出してます。続き、マッタリ待ってます。
- 48 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:49 ID:LWFn21mo
- マッキ− 勇気アッるー
周りの娘達が囃し立てる
漫画とかテレビで恋愛モノに
皆興味津々なモノの、まだ
基本的には コーイチー
とかケイターと テレビに向かって
キャアキャア言っている方が似合うお年頃で
ヴァレンタインも(勿論原則持ち込み禁止だが)
皆に囃し立てられるのが嫌なのもあるだろうが
特別な誰かにだけあげるのではなく
チョコクッキー等を持ってきて給食の時間
女子でだけ食べ始め
男子がもの欲しそうに眺めてたら
もったいぶって しょうがないわねー なんて言いながら
1枚だけよ なんて言いながら
配って食べる そんな程度の物だ。
去年あたしも何だかんだ言ってチョコボールやクッキーを貰った記憶がある
良いんじゃない あげれば アイツ喜ぶよ あんなのにチョコあげる物好きいないから
頭じゃなく口で だけ で喋ったような科白が 不安に苛まされながらも
顔の表情だけで必死に笑いながらでてきた。
(あたしに確認取ったのは何で? アイツとは何でもないよ 弟みたいなもんよ ッて言って欲しいんでしょ? お生憎様
そうよ アイツはアタシから離れる事て出来ないの アイツが 勝手にアタシの周りをウロウロしてるの
フフフそんな事 本気で信じてるの じゃあ アタシの事スキって聞いてみる?そうすれば 全て判るわよ )
目の奥が熱く成りながらも強がっているあたしを すぐ側で 少しだけ大人びたあたしが 笑っているような気がしていた。
- 49 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:56 ID:LWFn21mo
- 結局 あたしの言葉を聞いて納得したのか 牧野さんは
ウン アリガト 嬉しそうに 微笑んだ それからの会話は 覚えてない
適当に相槌打ってただけだった でもモシカシテ と 考えがどんどん悪い方に変わる
ミコちゃんは僕の事下に見て 楽しんでるだけじゃないか 誰がそんな人好きになるの そんなのあるわけ無いじゃん
何考えてるの ははは バーカ
アタシはあいつが好き 余りに近すぎて 判らなかった恐ろしく簡単な事を
夢の中でアイツに振られ ほんとは好きじゃなかった 弟みたいなもんだって自分に言い聞かせて
一生懸命に否定しているあたしがいた
アイツはアタシの物 そう驕慢に思っていたあたしの醜さに あたしは泣いた
朝 起床のベルよりも早く 起きたあたしは 目を腫らしてないか確認する為
洗面所に向かった 少し腫れてるものの、よっぽどあたしの顔に注目しない限り
気がつかれる事はない あたしの顔にそんなに注目する物好きなんていないさ
洗面所からの帰りふと外を見ると 見慣れた紺色のジャージが トレーニングしている
偉いわよね 彼此処来てから毎日よ いきなりの声に吃驚して振り向くと 保健室の山下先生が いた
1年とか2年の頃 クラスでいじめられて頻繁に来てたの 心配してもコシャマックレタ受け答えするから
このコどうなっちゃうんだろって思ってたんだけど ある時急に 生まれ変わっちゃったんだよね で興味有ったから
聞いてみたら 僕 目標にしてる子がいるんです 僕の中でヒーローなんです その子みたいに成りたいから
変わったんです。 だって 誰のことだろうね− あたしの方を見ながら意味深げに先生は笑う。
- 50 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:30 ID:LWFn21mo
- あたしはアイツにとってのヒーロー でも 漫画とかにありがちな
主人公に尊敬されて 目標にされて でも久々に再開した時 そのヒーローは主人公に全ての才能を追い越されてる
憐れなヒーロー
さあ 誰でしょうかね そのヒーロー あたしかもしれないけど あたしだとしたらヒロインなんじゃないですかね
あたし女だから あれ? っと山下先生は少し不思議そうな顔をしている
違いますよーって顔真っ赤にして否定すると思ってました?センセ
顔を少ししかめながらも おどけてみる
今のアタシはアイツに相応しくない だから今度はアイツをヒロインとして追いかけるのに相応しくなろう
そう思った時、あたしは自分でも 意外なほど晴れやかな顔をしていた
若いって いいわよね 青春って感じで なにやら納得して
先生がつぶやく 先生も マダ 若いですよ マダってなによ マダ20台よ
クス 先生も マダって使ってますよ
アイツに相応しい 自分の姿を想像していた。
その道は長そうだが きっと その道を歩いてるあたしを あたしは好きになれそうだ
そんな事を考えながら あたしは 窓の外を見た
- 51 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:45 ID:LWFn21mo
- 結局 あたしはその年のヴァレンタイン アイツに何もあげられなかった
自分の気持ちに気がついたから 本当はあげたかった。 でも
もし拒絶されたら それしか考えれなかった 今のアタシでは拒絶される事しか想像できなかった。
牧野さんは宣言道り 手作りの大作を持ってきてたらしい。
放課後掃除当番だったあたしは アイツに呼ばれて
ちょっと友達に呼ばれてるから 今日の稽古遅れるって父さんに言っといて欲しいんだ
って言付けを頼まれた。 つまりはそういう事だ
アイツは 少年部の稽古が終わる間際に帰ってきた
平静を装ってるものの 舞い上がってるのは 一目瞭然だった
判ってはいたものの その夜 あたしは泣いた
次の日 牧野さんから アリガト ってしょっぱい味のチョコレートクッキーを貰った
それからアイツと牧野さんは 彼氏彼女って言うとこまでいかないにしろ
友人以上恋人未満な お付き合いをスタートさせていった
遊園地 動物園に 水族館 一応友人たちの集団で 行動しているものの
周りも 何となく二人にさせてあげよう としているらしく 自然と二人で行動すること
が多くなっていた。 えっ 何で そんなに詳しく知っているのか? もしかしてストーキング
しえたんじゃないのか って 冗談じゃない そんな趣味あたしには 無いよ
牧野さんが 集団デートにつきあわせてる鈴木にお惚気に近い話したり
じれったい進行状況に苛々した鈴木から愚痴混じりに聞かされたんだ
まあ愚痴の電話も中学入ってからはほとんど無くなったけどね
牧野さんは 中学で弓道部アイツはアイツで 道場と 学校で生徒会に1年ながら抜擢
されて 結構忙しくてお互いなかなか会えなかった らしいし
(まあ月2で会って メール毎日だったら別に良いんじゃないって思ってたどね)
- 52 名前:Classical名無しさん :04/02/14 00:56 ID:l3AzNSrA
- 携帯からか?
- 53 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:56 ID:LWFn21mo
- 集団デートに誘われてもついてかなかったし あたしは二人の恋人
らしいとこ あんまり見てない(って見たい訳無いじゃん そんなの)
弓道部の大会の時牧野さんに来ないかって
誘われて 興味有ったから 何度か行ったのと
(袴姿が凛凛しくて牧野さん格好よかった アイツがI袴好きなのも何かわかる気がした)
学園祭のチケット 送ってきたから 所謂御嬢様女子校に潜入って
感じで 行った時ぐらいだ(鈴木と一緒に行動した。女子二人ッてのが悲しかったけど面白かった)
カナダに引っ越す って電話があったのは 中二の冬だった
親の仕事の関係で トロントに引っ越す そう告げた彼女の声は あの講習の最後の夜
を 思い出されるような か細さだった 花井には言ったの? ウン 何時引越し? 来週の日曜の朝 後九日かー
でね 周防さんに一寸頼みがあるンだけど 何々? … … …
それからの8日間は大変だった 道場の方には 生徒会で稽古遅くなる って誤魔化してくれって 言われても
これが結構大変だった 多分アイツのお父さんは ある程度わかってて 許してくれてたんだろう
今考えるとそう思う 。 だからッて 毎日九時まで何してたんだ オィ
送別会で久々に見た牧野さんは 妙に大人びて見え それが何故か とても羨ましかった
会もそして2次会のカラオケも 終わった 二人っきりにさせてやろうか 皆がそう考えたらしく
散会後 二人を置いて 皆でゲームセンターに寄ってった でも主役のいない 三次会は盛り上がりに欠け
30分もしない内に お流れ じゃあ又 ん 公園のそばでで鈴木とも別れ 一人になった
近道だから 公園横切ってくか これはあたしのした 最大のミスだった
- 54 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:58 ID:LWFn21mo
- イルミネーションされた木々が綺麗で 噴水の周りの
タイルで描かれた アラベスク模様 ステンドグラスの天井の休憩所
カップルにとって絶好の語らいの場
覗きとか 多そうだがそれも無い
お隣が 矢神警察署 可愛らしいか微妙なピーガル君が
ニッコリ笑ってるそのお隣で オイタしちゃうお茶目な覗きさんはいない
だから安心して 渡れるんだよな 此処を横切れば5分は短縮できる
独り言を言いながら 自転車を引いて歩く 乗って通過するのは勿体無い(毎回近道が近道にならないし
デートスポットを寂しく一人歩くのも虚しいから あんまり使わないようにしてた)
少し肌寒いものの 結構 カップルが 愛の語らいをしてる
あんまり彼らの視界に入らないようにしないとな 人の恋路の邪魔するやつは馬にけられて何とやら だ
出口間近の ベンチで 愛を語らいあうカップルとは違うものを見てしまった
冬弥の馬鹿 僕が 美咲さんの事好きなの知ってたくせに 大体 由綺の事はどうするのさ
バキィィ− 冬弥と呼ばれた 20ぐらいの男の人が 同い年ぐらいのどこか中性っぽい人に殴られてた
ぁ 彰 違うんだ 誤解だよ それに由綺には言わないでくれ 心配させたくないんだ 冬弥と呼ばれた人が 見っとも無く言い訳する
ゴスッ さっきとは比べ物にならない 鈍い音が 辺りに響きわたる
綺麗に頤に入ったなー じゃ無い うっわー 修羅場見ちゃった 道変えよ
家のそばに出る出口じゃなく 500メーターぐらい遠くなる出口に向かう
修羅場見てしまった気まずさから 乗って移動することにした ペダルをこぐ足が少しずつ速くなっていった
あ あと50 矢鱈と長く感じられた ものの 後50メーターで出口だ ほっ あそこのベンチは普通だ
普通にいちゃついてる 少し速くして普通に通れば って アレ 花井ぃ? と 牧野さん ?
全然意図してなかッたとは言え 覗きという形になってしまったあたしに出来る事といえば
先程の女ッたらし らしい 殴られてた 冬弥 とかいう男に 心の中で罵詈雑を浴びせる事だけだった。
- 55 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 01:21 ID:LWFn21mo
- クリーム色のダッフルの牧野さんと紺色のPコートの花井
ドラマの撮影かの様に街灯すら 二人を照らすスポットライトだ
何時の間にか あたしは 二人から隠れるように
コソコソと ベンチのそばのに来ていた。
はは コーヒー冷めちゃったね ああ冷めたな 之じゃあアイスコーヒーだ
楽しかったよね今日 皆盛り上がって …… 何で黙っちゃってるの?
楽しかったって言ってよ ねっ お願いだから 楽しかったさ でも…
でもじゃなくて 楽しかった で良いじゃない 次第に涙声になる 牧野さん
引っ越したからって一生会えないって訳じゃないんだよ 神奈川とトロントなんて飛行機であっという間だよ
お爺ちゃんチこっちだし遊びに来るよ 会いに来ようと思ったら 一っ飛びだよ 一ッ飛び 自分でも信じてないのか 少し声は震え気味だ
- 56 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 01:22 ID:LWFn21mo
-
ここからは私の独り言ね 立ちあがり周りを1回2回3回大きく手を広げて回りながら 牧野さんはそう喋り始めた
私 ハル君に告白した時 絶対御免なさいって言われると思ってた。うんうん告白もできないかなって思ってた
ハル君に告白する前にね そうあの小六のヴァレンタインデーの前のね
スキー合宿の時の最後の夜にね 好きな人についてのね話をね 周防さん達としたの
いきなり あたしの名前が出てきてビクッてなった アイツの反応も気になったけどあいつの顔は逆光にあった。
私ね 周防さん 絶対 ハル君の事好きだと思ってたの でね ハル君もそうだと思ってた。 だって二人お似合いだったんだもん
だからね 駄目元で周防さんに聞いたの 中学私立行っちゃうから 其れまで 告白って訳じゃないけど
ヴァレンタインにチョコあげたいけど良いか って
そしたらね 彼女少し吃驚してたみたいなんだけど アイツも喜ぶよって 言ってくれたんだ
でもね 其れでもなんか信じられなくて 当日 周防さんが ハル君に チョコクッキー1枚でもあげたら
私諦め様としたの で 舞子に頼んで周防さんがハル君に何か上げてないか見張っててもらったの でも
周防さんハル君に何にもあげてないだから
じゃあ私ホントに告白していいんだ って思って 放課後 チョコレート取りに帰って 卒業文集の件で
用事あるから って (実際その用事もあったしね) モスに来てもらったの そこからは
私の持ってる思い出と ハル君の持ってる思い出 多分おんなじ
ハイ 独り言 終了 以上 。 知らなかったでしょ とでも言いたげに牧野さんは笑った
逆光で見えなかったけどあたしはそう感じた。
- 57 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:00 ID:YQ5.p6rQ
- ……終わったのかな。いいのかな、いいよね、終わってなかったらごめんなさい。
さて、詳しくは前スレ参照、というなんとも恐ろしい仕様になってしまって、非常に
申し訳ないのですが、ともあれ、予告通りバレンタイン茶道部編。
前回の裏のお話です。
- 58 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:00 ID:YQ5.p6rQ
- 「うん、美味しいよ、八雲。さすがだね」
「そんなこと……」
「いやいや、謙遜することはないよ。この味はなかなか出せるものじゃない」
部長である晶の鶴の一声で、バレンタインティーパーティーの場となっている茶道部部室。
その晶はまだ姿を見せていないものの、八雲の焼いてきたクッキーを手に話に花を咲かせている
サラ、八雲、絃子――そして。
「別にそうしていたいのならかまわないが……君もこっちに来たらどうかな?」
「いえ、そのお言葉はありがたいのですが」
――いつぞやと同じように入り口で正座している花井である。
「八雲君の手作りクッキー。なるほど確かに素晴らしい。ですが」
ですが、とそこでだん、と床を叩いて。
「やはり今日この日、僕がもらいたいのは!」
「ああ、分かった分かった」
ならしばらくそうしているといい、と延々と続きそうな花井の演説を打ち切る絃子。一方、
その八雲はと言えば。
「……ねえ、いいのかな」
「私も作ってきたんだけど……」
ちょっと困った表情の八雲に、ああまでされちゃうと逆に渡しづらいよね、と苦笑気味のサラ。
実際、その極端すぎるというアプローチは苦手にしているものの、彼個人のことが嫌いなわけでは
ない八雲、今日もそういうことになるかもしれない、ときっちりチョコレートを渡す人数の中に
花井を含めてはいた。
『八雲 君 の チョコほし い すご くほ しい』
(……)
ただそのアプローチが今日は予想に増して、という話で。思わず、はあ、と小さく溜息をついて
しまう八雲に、しょうがないなあ、という顔になるサラ。彼女も彼女でちゃんと花井の分も持って
来ていたのだが、どうにもタイミングが掴めなかったところ。よし、と思い立ったところに。
「……」
「……?」
目配せをして、ちょっと待て、と伝えてくる絃子。なんだろう、とサラがきょとんとしていると。
- 59 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:02 ID:YQ5.p6rQ
- 「――お待たせ」
きぃ、と小さく軋む音を立ててドアが開き、晶を先頭に美琴、沢近、天満、といつもの面々が入ってきて。
「……なにやってんだよ、お前」
当然のようにそこに正座している花井に気がつくことになる。ちなみに、晶はなんでもないかの
ようにその横をすっと通り過ぎていたりする。
「む、周防か。今僕はだな……」
また長々と話し始めそうな花井に、だいたい分かったからいいよ、とひらひら手を振る美琴。別に
好きでやってるならかまわないけどさ、と前置きしてから。
「困ってるんじゃない?八雲ちゃんさ」
「……むう」
「あの、先輩、私別に……」
「ああ、いいっていいって。なんて言うのかな、そんなに悪い意味じゃなくってさ……そうだな」
普通にしてりゃいいんじゃないの?、とちょっと考えてそう言った。
「なんか嫌だろ、あんまり畏まられちゃうのも」
ま、それが出来ればもすこしいい目が見れてるんだろうけどね、と最後はちょっと茶化す。
「そうか……すまんな、周防」
「いい加減付き合い長いからね。でもさ、謝るのは私じゃなくて……」
彼女だろ、と八雲を示す。
「ああ、そうだな。いかんな、僕としたことが」
だからそこをどうにかすれば、って言ってるだろ、とぽん、とその背中を軽く叩く。
- 60 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:03 ID:YQ5.p6rQ
- 「その、八雲君、すまない……」
「あ、いえ、私の方も……」
まるで付き合い始めの恋人同士のようなその様子に、まったく、と苦笑を漏らす美琴。
「すごいね、美コちゃん!私感動しちゃったよ!」
「たまにはいいこと言うじゃない」
そのやりとりを見ていた天満と沢近に、それぞれの反応。
「塚本、そりゃ言い過ぎだって。……で、アンタは一言多い」
ちょっと照れたような表情で、沢近の頭をこつんと叩く美琴に、どこか場の雰囲気も和らいだようになる。
「……上手くいっただろう?」
「さすがですね、刑部先生」
なに、教師としてこれくらいはね、とサラにウインクしてみせる絃子。なんだかんだでしっかりと見て
いるところは見ている、といった様子である。
ともあれ、そんなどこか温かい空気に包まれて、そのお茶会は始まった。
- 61 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:04 ID:YQ5.p6rQ
- ――で。
「それで、美琴はどうなのよ」
バレンタインで、かつ女の子が集まるとなれば話の行方は決まっているようなもの。誰に渡した、そんな
お約束のような話題が当然出る。
ちなみに、唯一該当者ではない花井はと言えば。
「八雲君のクッキーか……」
などとしみじみ言いながら、かみしめるようにしてクッキーを口にしている。ちなみに、チョコレートは
しっかりと受け取って――その際、ちゃんと私のも食べて下さいね、などとサラに言われていたりする――
テーブルの上、目の前に確保している。そして、そんな様子に少し恥ずかしそうにしている八雲に、さらに
それを優しげに見守っているサラがいたりもするのだが、それはそれとして。
「……どうってなんだよ」
「だから……ああもう、はっきりしないわね」
「ダメだよ。美琴さんは本命にしか渡さないタイプだから」
「そうなの?美コちゃん」
「そんなことないって!……もう、いいだろ別に」
天満は言わずもがな、晶は鉄壁のガード、沢近の話は教室で終わっている、ということで、集中砲火を
浴びている美琴。それに気がついたのかどうなのか、一つクッキーを食べ終えた花井が口をはさむ。
「周防はそういうタイプでもないと思うぞ、僕は」
「お!たまにはいいこと言うじゃねーか!」
溺れる者はなんとやら、天の助けとばかりにしがみついた美琴だったが――
「なにせ、今朝僕がもらったくらいだからな」
「……」
その手でつかんだのは所詮はワラ、流されていくより他になし。
当の花井は気がついた様子もなく、本命だけ、などということはなかろう、とまたクッキーを手にとって
食べ始める。意外に自分のことには鈍い様子。
- 62 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:13 ID:j4uEJCWc
- 連続投稿規制支援パピコ
- 63 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:13 ID:YQ5.p6rQ
- 結果。
「ほう……」
意地の悪い笑みを浮かべる絃子。
「……」
ちょっと赤くなる八雲。
「ふふ」
にこやかなサラ。
「へえ……」
にやにやと沢近。
「……ふうん」
表情は変えず、その視線だけが雄弁に物語っている晶。
「えっと、つまり……」
いまいち分かっていない天満。
「ちょっ、待っ、別にそういうわけじゃっ!」
「いやいや、若いというのはいいことだね」
「……」
「素敵ですね」
「あの美琴がね、ふ、ふふ……」
「――応援するよ」
「……あ!そっか。つまり、美コちゃんははな」
「つ、つつつ塚本っ!」
皆に遅れること十数秒、ようやく辿り着いた結論を思わず口にしようとした天満を思わず押さえつける美琴。
「だからっ!そうじゃなくて!」
などと今更言ったところで後の祭り。事の真偽よりも要はこの場が面白いか否か――美琴の「事情」を知っ
ている沢近だけは、実のところちょっとばかり違う気持ちもあったけれど――が問題なのであって、そう考え
ればこれほどうってつけの話もなく。
「おい!話聞けって!」
「……なんだ周防、やかましいな」
また一枚クッキーを食べ終えた花井が、そんな地雷を踏むようなことを言って。
「お前が悪いんだろっ!」
- 64 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:14 ID:YQ5.p6rQ
- そんなこんなで盛り上がった後。
「――あ」
何かを思い出した様子の沢近。
「ごめん、ちょっと教室に忘れ物」
「愛理、だったら――」
それを聞いた晶の瞳の奥がキラリと光る。
「――播磨君に渡してきたら?」
「っ!?」
思いもよらないことを言われ、一瞬息がつまる沢近。
「ああ!私も播磨君のことすっかり忘れてたよ!」
それはちょっとひどいんじゃないか、という天満の発言だが、美琴の自爆を思えば致し方ない……のかも
しれない。
「あれ?播磨先輩、まだいらっしゃるんですか?」
私と八雲も先輩の分作ってきてたんですけど、とサラ。天満たちと一緒にやって来なかったため、てっきり
もう帰ってしまったものと思っていたらしい。
「そ、そうよ。いくらなんでもまだ寝てるなんて」
ない、と沢近が言い切る前に、晶がそれをあっさりと一蹴する。
「まだいたよ。さっきちょっと見てきたから」
「なんでよっ!?」
怒声での切り返しも、なんとなく、とあっさり斬って捨てる。
「そうなんだ、だったら私、自分で渡しに行こうかな」
「そ、そうよ。そうしましょう」
(……あれ、何かしら、コレ)
口ではそう同意したものの、何かが胸に引っ掛かる沢近。そんな様子を見透かしたように。
「でも播磨君まだ眠ってたし、あんまり大勢でいって起こすのもかわいそうだよ」
だから用事のある愛理に行ってもらうのが一番、と晶。
「そっか……そうだね、私も朝寝てるのを八雲に起こされるのツラいし……」
「姉さん、それは違うと思う……」
- 65 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:14 ID:YQ5.p6rQ
- さすがと言うかなんと言うか、そんな天然塚本姉妹に流されて、思わず頷きそうになった沢近だったが、
「私、別にそんな急ぎの用じゃないし……」
なんとかそう口にする。
――が、高野晶、という相手は敵に回すとこの上なく恐ろしい相手で。
「じゃ、八雲に行ってもらおうかな」
「……え?」
「……は?」
突然の展開に驚く八雲と沢近。
「播磨君にはいろいろお世話になってるしね、愛理がどうしても絶対何があっても嫌だって言うんなら……」
意味深な視線を向けつつダメ押しの攻撃。
「分かったわよ!行けばいいんでしょ行けば!」
結果は目に見えていたものの、やはり敗北を喫する沢近。こと口にかけて、晶の右に出るものは早々いない。
ただ、今回は珍しくその相手になる人物がこの場にいたのだが――
(拳児君もなかなかに大変なようだね。まあ、私としては喜ぶべきなのかな?)
該当者はそんなことを思いながら傍目の見物を決め込んでいて、結局助けはどこからもなし。
「それじゃ先輩、お願いしますね」
「すみません……」
「愛理ちゃん、よろしくね」
「……置いてくるだけよ」
恨めしそうな声でそう言って、部屋を出て行こうとするその背中に。
「愛理」
晶の声がかけられる。何よ、と振り返った沢近に。
「はい、忘れ物」
手渡されたのは一つ残った沢近自身のチョコレート。
「……」
「ちゃんと渡さないとね」
相変わらずのポーカーフェイスで、淡々と晶。
「分かったわよ、もう……」
根負けしたように、うなだれて出ていく沢近。
- 66 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:17 ID:YQ5.p6rQ
- 「いろいろ複雑なようだね」
それまで見物に徹していた絃子の一言から、どうしてそこまで嫌がるのか、という話が交される。やっぱり
相性、ってやつなんじゃないの、理由じゃなくてさ、でもそれにしたって、うんぬん。
しばらくして。
「……やっぱりちょっと心配だから見てくるね」
行かない方がいいと思うけど、という晶の静止にちょっと迷った様子を見せながらも、結局出ていく天満。
それを見送った美琴と晶は、廊下で少し立ち話。
「……何もなければいいけど」
「なんだそりゃ。どういう意味さ、高野」
「別に……」
と、何やら遠くからずどどどど、という地響きが聞こえてくる。
「……おい、今度はなんだよ」
「たぶん塚本さん」
「は?」
思わず聞き返した美琴の視界に天満の姿が入った。確かにそれは尋常ではない様子で走ってくるその足音、
そしてどうやったらそんな風に、というブレーキ音とともに二人の目の前で立ち止まる。
「……塚本?」
「な、ななな何でもないよ!うん、私何にも見てないよ!」
どう考えても怪しいだろう、という様子でそのまま部室の中に消えていく天満。
「何でもないって」
「……いや、あるだろ絶対」
気にしない気にしない、と美琴の肩をぽんぽん、と叩いて晶も部室に戻っていく。
「……いいけどさ、別に」
- 67 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:18 ID:YQ5.p6rQ
- 思わずそんな言葉が口をつく。なんだかなあ、と思っていると、今度は沢近がすたすたと平然とした様子で
戻ってくる。天満の様子が様子だったので、恐る恐る尋ねてみる。
「なあ、なんかあったのか……?」
「何?別に何もないわよ。美琴こそどうしてこんなとこでぼうっとしてるの?」
「ん、いや、いろいろ……」
あまりにいつも通りのその様子に、かえって面食らってしまう美琴。そんな戸惑っている様子に、
「もう、どうしたのよ……あ、そっか。彼が中にいるから……」
「だあっ!それは違うって言ってるだろっ!」
「ふふ、ま、そういうことにしといてあげるわ」
やけに上機嫌な様子で、あまつさえただいま、なんて言いながら部室に入る沢近。
「……」
そして一人取り残され、何とも言えない気持ちになる美琴。
(……まあ、なんて言うかさ)
「バレンタイン、なんだよね」
廊下の窓から見える夕陽を眺めつつ、そんな結論を出して。
まだまだにぎやかな部室へと、美琴も戻った。
- 68 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:22 ID:d7K8yUTU
-
- 69 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:23 ID:YQ5.p6rQ
- おまけ
「……なあ、周防」
「ん?何だよ」
「今日の話なんだが……」
「……何のこと?」
「……」
「何?なんか遠慮してる?」
「……本命がどう、というヤツだ」
「あー、あれ」
「まさかとは思うんだが、周防、お前……」
「ふっ、ははっ、あははは!冗談に決まってるだろ、冗談」
「……そうか」
「なんだよ、そんな顔して。だいたい花井にゃ八雲ちゃんがいるだろ?」
「それはもちろんそうだ。だがな、周防」
「……」
「……いや、何でもない。忘れてくれ」
「そう」
「じゃあな、また明日、道場で」
「ああ、じゃあな!」
とかなんとか。
――と言うわけで、実は自分としてはこっちが本命、バレンタイン茶道部編でした。
いろいろやりすぎてますが、その辺は気にしない、ということで。
ちなみに忘れ物をしたことをきれいさっぱり忘れていた沢近さん、もう一度教室に
行く羽目になってまた一悶着あったとかなかったとか。
そして>>62、>>68、お手数おかけしました。申し訳ないと思うと同時に、最大級の感謝を。
- 70 名前:Special thanks :04/02/14 02:35 ID:KE6l.l.U
- お疲れ様でした。
やっぱり、美琴と花井の組み合わせはいいですね。何だか自然にくっつきそうな感じですし。
そして、沢近と播磨。本編でもどういう流れになっていくのか非常に楽しみです。
次回も楽しみにしています。
- 71 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:45 ID:8Gpd4g1U
- マッタリ夜中まで待っていて良かった…。( TヮT)ノ感謝。
スクランSSは全作品好きですが、特に♭サイドSSが好きな自分にとっては、
歓喜するほど嬉しいストーリーでした。
(St. Valentine's Day とリンクしているところも素晴らしいです)
…しっかし、花井と播磨…。うらやましい限りですw。
- 72 名前:迫水天馬 :04/02/14 03:10 ID:MiXfTRD2
- おーい、お前たち、なんでラウンジクラシック板なんかにエロパロスレ
立ててんだよ?ばっかじゃねーの?
【本誌が】ロボットボーイズ第1話【妄想を超えすぎ】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1076177305/もよろしく!
- 73 名前:Classical名無しさん :04/02/14 04:49 ID:YGkfPUco
- >>69
相変わらずキャラの掛け合いがお見事です。
美琴×花井は本編ではあるんですかねー。
王道の幼馴染なのに、まだそういう描写が全くなくて。
まあ八雲×花井よりはずっとありそうだなーと思ってるんですけど。
- 74 名前:Classical名無しさん :04/02/14 09:01 ID:j4uEJCWc
- 美琴×花井祭り会場はここでつか
- 75 名前:Classical名無しさん :04/02/14 12:42 ID:QVVESm2U
- >>69
前スレ…チェックしていなかった_| ̄|○
ちょっと忙しくて離れていたらこれかよーヽ(`Д´)ノ
と、叫んでしまうぐらいイイSSでした。
相変わらずキャラの掛け合いがお上手ですなぁ( ´ー`)
キャラ多かったこともあって誰がしゃべっているのか分からない
ところも少し見られましたが、それを補ってあまりある話でした。
さてヴァレンタイン支援物資、書き上げられるかな。
- 76 名前:Classical名無しさん :04/02/14 14:06 ID:pFgpZ14I
- ここだけ2chとは思えないきもさがあります
一言でいうならキモイよ全員
- 77 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:06 ID:w8uSA4Ms
- ミコちゃんのようなヒーローになるんだ
花井春樹はそう決意した
そしてその日から今まで苦手だった運動に励み体を鍛えなおしたのだった
一年後……
「花井くんって力持ちだよね、だから牛乳ビン一人ででも持てるよね」
「……うん、まかせて」
「花井は毎日体鍛えてるんだろ、だったら机運ぶのとか雑巾がけとかも鍛錬になるんじゃないのか?」
「……わかった、僕がやるよ」
彼は見事にただ力が強いだけの便利なパシリになってしまった
- 78 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:07 ID:w8uSA4Ms
- おかしい、こんなはずじゃなかった、僕はヒーローになりたかったのに……
ただ体を鍛えただけではミコちゃんのようにはなれない、ではどこか彼女と違うのだろう
花井春樹は周防美琴を毎日観察して自分にないものを見つけ出そうとした
ミコちゃんは思ったことをはっきり言う、サバサバした性格だ
よし、僕もそうしよう
花井春樹はそう決意した
彼は周りにうざがられるようになった
- 79 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:11 ID:w8uSA4Ms
- 思ったことを口にする、心の声と実際の発言が全く同じにな花井はこうして生まれたのだった
しかしやはりミコちゃんのようになれない、どうしてだろう
ミコちゃんはいつも笑顔だ、みんなの前でよく笑う
そういう態度が皆に好感を持たれるのだろう
よし、僕も笑うぞ
そうして花井春樹は笑う練習をはじめた
「ハッハッハッ、ハッハッハッハッ」
花井春樹はこうして高笑いをするようになった
クラスメートが引いてしまったのは言うまでもない
- 80 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:15 ID:w8uSA4Ms
- おかしい、おかしいぞ、どうして僕はミコちゃんのようになれないんだ
もっとミコちゃんを観察する花井春樹
(なにやってるんだ、アイツ…)
いいかげん周防美琴も気になっていた
ミコちゃんは皆を引っ張っていく力強さがある
よし、僕も皆の先頭に立ってリーダーシップを発揮するぞ
こうして彼は仕切り屋になった
皆、彼を煙たがった
- 81 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:28 ID:w8uSA4Ms
- なにをやっても僕はミコちゃんになれないんだ
失敗を重ねた花井春樹は落ち込んでいた
「あのよー花井、なんか最近無理してないか?」
周防美琴だ、さすがに放っては置けなかったらしい
(僕はミコちゃんのようになりたかったんだ……)
なんて本人の前で言えるわけがない、いや誰の前でもそんなことが言える分けない
だって、どう見ても明らかに別物、浮きまくってるだけの恥ずかしいヤツなのだから、僕は…
そう思ってしまい一人塞ぎ込んでしまう花井春樹
そんな花井を心配そうに見つめる周防
「確かにおまえはおとなしいから周りがいいように便利屋扱いするけれど
それが嫌だからって自分から嫌なやつになることはないんじゃないか
自分を作ってる感じがして見てて痛々しいよ」
(僕は嫌なヤツに見られてたのか)
花井はより一層大きなショックを受けた
- 82 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:35 ID:5FOVs7y2
- リアルタイムで書いてるのかな?
連投支援sage
- 83 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:35 ID:w8uSA4Ms
- 「人がいいのが花井のいいところだと思うんだよ
そりゃ、人がいいと周りに馬鹿にされることもあるけれどよ
人が悪いよりかはよっぽどいいんじゃないか
そっちのほうが花井らしいしそういう花井のほうがあたしは好きだよ」
(少なくとも今のお前よりかは)
という言葉は飲み込んで美琴は花井にやさしく微笑んだ
そうか、なにもヒーローになることとミコちゃんのようになるってことは違うんだ
僕は僕だ、僕なりのヒーローになればいいんだ
みんなが嫌がってることを率先して行う
誰にもやさしく親切にする、それが僕らしいのならそうすればいいんじゃないか
こうして彼は親切の押し売りをはじめるようになりました
- 84 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:38 ID:w8uSA4Ms
- 終わり
花井がああなった訳、を検証してみました
空回りが彼の基本だと思うのでまさにそのまんまにやってみたけれど感じ出たかな
>>82
リアルタイムっていうかまさに考えながら書いてた
最初のほうはすらすら思いついたんだけど美琴のセリフあたりで詰まったので
ちと時間かかってしまいました
- 85 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:54 ID:5FOVs7y2
- GJです
縦笛〜現在までの過程が花井らしい展開でかかれててよかったです。
最後の方は収集がつかなくなるんじゃないかなと思いましたが、短くもなく長くもないいい感じの長さだったと思います。
マンセーだけだと、あれなので・・・・
やっぱりもっと強いシメがあればいいかなと思いました。
どんどんピエロを演じていく中で、憧れの存在からの助言・そこで考えを変える。しかし明るい結果とは言えない
すこしもやもやとしたもの、終わりきっていないというイメージが残りました。
自分がそう思った理由は
花井の1人称で語られていくストーリーで、表現も上手いので読んでいて世界に引き込まれます。
自分自身が花井になったかのように錯覚するので彼の空振りの気持ちや、見守る美琴の気持ちがストレートに伝わってきます
なので、最後まで転落というのはもやもやした気持ちが残ったのかもしれません。
個人的にはものずごく続編を期待したい作品です。
直接書きでこれだけ惹きこめる作品が書けるというのは同じSS書きとして羨ましい限りです
長文スマソ
- 86 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 16:29 ID:eTkWk9Vg
- 皆様凄いですわ
駄目駄目で 中断中なんで
ネタがネタだけに 今日中に
投下しないといけない
構成グダグダで 途中が出来てないのに
ラストがもう出来て 保存してある
- 87 名前:Classical名無しさん :04/02/14 16:58 ID:1fcTLZSs
- >>85
現在の花井とスクラン自体がコメディなのと花井がオチ要員だということを踏まえて
こういう締めになりました
書いてる本人の底意地が悪いせいでもあるんですが
続編は無理っぽいので続編らしきものを書いてみます
思いついたしね
- 88 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:01 ID:1fcTLZSs
- 明日はプール開きだ
しかし1・2年時とは違い3年からは上級生も使っている大プールが使用される
今までは底の浅い、言うならば幼稚園児用のプールを使っていたため
まず溺れることはなかった
けれど今度は大プールが使われる、中央のほうは足がつかないだろう
溺れるかもしれない
いや、ヒーローを目指す僕はもちろん泳げないなんてことはない
もう二週間も前から特訓を重ね、しっかりクロールも平泳ぎもマスターしてきた
しかし誰かが溺れる可能性は十分にある
そこでヒーローの出番だ
僕が溺れてる人を助けるんだ
名誉挽回のチャンスだ、ぬかるなよ春樹
- 89 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:06 ID:1fcTLZSs
- この日のためにしっかり勉強もしてきた
ライフセーバーになるために、という本をしっかり熟読し
市営プールでイメージトレーニングも重ねてきた
本物のライフセーバーのお兄さんにも体験談を聞き
いざというときの対処法をしっかり学んだつもりだ
しかし、経験がないというのはやはり不安だ
ぶっつけ本番でうまくいくのだろうか
やはり先生に任せたほうがいいんじゃないだろうか
何度そう思ったことか
だけど前に進もうとしなければ何も始まらない
失敗を恐れずに行動を起こす勇気こそが大事なんだ
今日こそ、僕はみんなのヒーローになるんだ
- 90 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:10 ID:1fcTLZSs
- と、活き込んではみたものの誰一人溺れる人はいない
25mプールといってもいきなり縦断するわけではなく
横の、せいぜい12・3mぐらいの距離を横断するだけ
それも踏み切り台のすぐ側の一番浅いところを使うわけだから
誰一人溺れるはずがないか
僕はほっとした
誰も溺れないから安心しただけで
決してプレッシャーに押しつぶされそうになったわけじゃない……多分
そんないらないことを頭で言葉にしている間にミコちゃんの番がきた
今まで誰も一度も足をつけずに横断しきった人はいない
周防なら
みんなそんな視線を彼女に浴びせる
- 91 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:15 ID:1fcTLZSs
- ミコちゃんは、どこかしら強張った表情をしている
やっぱりプレッシャーを感じているのだろうか
でもミコちゃんなら溺れる心配もないだろう
と僕は今まで何度も頭の中で反芻していた
ライフセーバーとしての心得を一時的に忘却し
彼女の泳ぎに注目した
ミコちゃんは沈んだ
足がつくはずなのにどうして?
一瞬あっけにとられたのは僕だけではないはずだ
先生も含めてみんな
あの周防が!?
という目線で沈む彼女を見つめていた
- 92 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:18 ID:1fcTLZSs
- 助けなくちゃ
僕は誰よりも早くプールに飛び込んだ
大丈夫、できるはずだ、ちゃんと勉強したとおりにやれさえすれば!
出来るはずがなかった
もともとミコちゃんは僕より体が大きいし力も強い
そんなミコちゃんがもがいていたら僕がどうしようと助けられるはずもない
僕自身もパニックに陥ってしまい、結局僕たちは先生に助けられた
周りに視線が痛い
顔が沸騰しそうどころか蒸発しそうなほど恥ずかしかった
- 93 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:26 ID:1fcTLZSs
- 「おまえが飛び込んできたせいでこっちまでパニくっちまったじゃないか」
帰り道、ミコちゃんが僕に難癖つけてきた
「だってミコちゃん溺れてたみたいだったから……」
「溺れてなんかいねえよ、ちょっとコツをつかみそこなっただけで
もうちょっとでちゃんとした形で泳げてた!」
ミコちゃんは僕をにらみながら怒鳴っていた
やっぱり僕は空回りするだけなのかなぁ、と気を落としていたら
「……けど、真っ先に助けにきてくれてありがとよ」
とミコちゃんはお礼を言ってくれた
感謝の言葉
それは、僕が一番ほしかったものだった
ヒーローはやっぱり周りに感謝されるべきものなんだ
目標であるミコちゃんから感謝されたのが嬉しかった
それだけで今日の失敗は意味があったのだろう
- 94 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:28 ID:1fcTLZSs
- でもその失敗を次につなげなくは意味がない
だから僕はミコちゃんと面を向かい合って誓いを立てた
「次はちゃんと助けあげるよ」
「ばっきゃろー!次はちゃんと泳ぎきるわい!!」
ミコちゃんは顔を真っ赤にして走り去っていった
なんで?
- 95 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:29 ID:1fcTLZSs
- 花井が美琴を助け慣れる前の話
書くのが苦手なはずの萌え展開なのにこうも簡単にかけるとは
やっぱり花ミコは書きやすい
- 96 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:35 ID:UPWMfr.c
- >69
晶のキャラクターが良いですね〜
ひたすら沢近と美琴にツッコミを入れまくり、
天磨は少しずつ話題に遅れる・・・と。
雰囲気が良く出ていました。
>95
こうして花井は助け慣れていったわけですね。
美琴の方は上手くならなかったようですが・・・
>
- 97 名前:Classical名無しさん :04/02/14 21:02 ID:j4uEJCWc
- バレが来たようです
ご注意を
- 98 名前:Classical名無しさん :04/02/14 22:46 ID:KE6l.l.U
- 本スレ97にバレ投下されてます。注意。
- 99 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 22:51 ID:eTkWk9Vg
- 終わった 全部書き終わった。
PC壊れるし いいこと無かったよ まったく
最初から全部投下しちゃ駄目かな?
- 100 名前:Classical名無しさん :04/02/14 22:58 ID:pFgpZ14I
- コテハンうざいですよー
- 101 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:15 ID:eTkWk9Vg
- あたしの男の趣味(って言うと何か変な意味混じりそうだけど)
はハッキリしてる
どこか頼りなさげなのがタイプなのだ
(何処かの馬鹿が 胸が大きいのは 母性本能の豊富な証拠さ 僕を癒して-
なんて 言って来たな あいつは女イコール胸なんだろうか D D って
胸なんて 適度にありゃいいんだょ 適度に、 邪魔だし )
小さい頃から 道場で自分より年下の子の
世話を稽古の合間にしてた事に少なからず
影響しているッポイ
先輩にしたって 多分最初は
年上の癖に 妙に頼りなさげ
な所が 擽られて好きになった(今考えると ホントに好きだったのか微妙だけど)
花井だってそうだ
小さい時は ミコちゃん ミコちゃんって
道場でも 学校でもあたしの後ろにくっ付いてきた。(一部彼女の都合の良い様に記憶捏造されてます)
頼りなさげな所が守ってやらなきゃ
コイツ 一人前にならない。
コイツ には私がいなきゃ駄目なんだ
最近ガンバッテてもアイツは イツマデもミコちゃんってついて来る ついて来なくちゃ駄目なんだ
アイツはあたしの モ ノ
何て あたしの都合の良いように思ってた
そう そう思ってたんだ
- 102 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:16 ID:eTkWk9Vg
- でもそれが違うと気づかされたのは
小6の冬
学校からスキ−講習に行った時の事だった
(そんなに教育熱心って学校じゃないんだけど
私立受ける子が 結構いたので 参加率を上げる為
講習は 私立入試があらかた終わった 2月の第2週の月曜スタート
だった。)
「周防さんって 花井君と仲良いよねー ぃぃな 」
講習も明日で終わりという最後の夜の
寝そべりながらのピロートーク お題はこういう席で定番の コイバナ
昨日までは消灯時間後見回りをする
先生達も今日は大目に見ているのか
消灯後に他の部屋に移動しても 注意しに来ない
へ ぇ ? あたしはかなり間の抜けた
返答をしたらしい ( と聞かされた)
そう言ったのは 3組(あたしは4組)で
アイツと一緒に 学級委員してる
牧野さん… 私と違って御しとやかで
可愛い というより 綺麗なタイプ
うちのクラスでもいいなー
って男子がいる 学年でも1,2を争う美人だ
ははは 何で? そう答えながらも あたしは枕をぎゅぅっと握り締めた。
- 103 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:16 ID:eTkWk9Vg
- エー周防知らないの 花井君最近結構人気あるんだよ。
クラスメートもそう言った
運動神経良いし 勉強できるし
顔もまあまあ良いし それにね困ってるとすぐに助けてくれるの すっごく優しいの
クラスメートは何故かウットリとした口調で
アイツを褒め上げる
確かに アイツ 最近道場の練習 青年部と混じってやってるっし
巡回指導の本部の師範も アイツのこと 見込みあるって 誉めてたっけ
頭は昔から良いし 確かに顔も 大人っぽくてまあまあだ
アイツが理解されて嬉しい そうは思いながらも
アイツはあたしの 少しむっとしてきていた
でね。…
私 中学 私立行っちゃうから 一緒の学校
いる間に 告白って訳じゃないんだけど
来週のバレンタイン にチョコレート
作りたいんだけどなー なんて 思ってるンだけど
真っ赤に成りながら徐々に消え入りそうな声で
牧野さんは 続けていた
そう言えば後チョイでヴァレンタインかー
道理でお使いの時スーパーでチョコ売り場
広くなってたなぁ 10円チョコ1000個パックなんてのも売ってたし 欲しいなー
呑気なのか 現実逃避なのか よくわからないモノが頭の中をぐるぐる
駆け巡っていた。
- 104 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:17 ID:eTkWk9Vg
- マッキ− 勇気アッるー
周りの娘達が囃し立てる
漫画とかテレビで恋愛モノに皆興味津々なモノの、まだ
基本的には コーイチー
とかケイターと テレビに向かって
キャアキャア言っている方が似合うお年頃で
ヴァレンタインも(勿論原則持ち込み禁止だが)
皆に囃し立てられるのが嫌なのもあるだろうが
特別な誰かにだけあげるのではなく
チョコクッキー等を持ってきて給食の時間
女子でだけ食べ始め
男子がもの欲しそうに眺めてたら
もったいぶって しょうがないわねー なんて言いながら
1枚だけよ なんて言いながら
配って食べる そんな程度の物だ。
去年あたしも何だかんだ言ってチョコボールやクッキーを貰った記憶がある
良いんじゃない あげれば アイツ喜ぶよ あんなのにチョコあげる物好きいないから
頭じゃなく口で だけ で喋ったような科白が 不安に苛まされながらも
顔の表情だけで必死に笑いながらでてきた。
(あたしに確認取ったのは何で? アイツとは何でもないよ 弟みたいなもんよ ッて言って欲しいんでしょ? お生憎様
そうよ アイツはアタシから離れる事て出来ないの アイツが 勝手にアタシの周りをウロウロしてるの
フフフそんな事 本気で信じてるの じゃあ アタシの事スキって聞いてみる?そうすれば 全て判るわよ )
目の奥が熱く成りながらも強がっているあたしを すぐ側で 少しだけ大人びたあたしが 笑っているような気がしていた。
- 105 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:17 ID:eTkWk9Vg
- 結局 あたしの言葉を聞いて納得したのか 牧野さんは
ウン アリガト 嬉しそうに 微笑んだ それからの会話は 覚えてない
適当に相槌打ってただけだった でもモシカシテ と 考えがどんどん悪い方に変わる
ミコちゃんは僕の事下に見て 楽しんでるだけじゃないか 誰がそんな人好きになるの そんなのあるわけ無いじゃん
何考えてるの ははは バーカ
アタシはあいつが好き 余りに近すぎて 判らなかった恐ろしく簡単な事を
夢の中でアイツに振られ ほんとは好きじゃなかった 弟みたいなもんだって自分に言い聞かせて
一生懸命に否定しているあたしがいた
アイツはアタシの物 そう驕慢に思っていたあたしの醜さに あたしは泣いた
朝 起床のベルよりも早く 起きたあたしは 目を腫らしてないか確認する為
洗面所に向かった 少し腫れてるものの、よっぽどあたしの顔に注目しない限り
気がつかれる事はない あたしの顔にそんなに注目する物好きなんていないさ
洗面所からの帰りふと外を見ると 見慣れた紺色のジャージが トレーニングしている
偉いわよね 彼此処来てから毎日よ いきなりの声に吃驚して振り向くと 保健室の山下先生が いた
1年とか2年の頃 クラスでいじめられて頻繁に来てたの 心配してもコシャマックレタ受け答えするから
このコどうなっちゃうんだろって思ってたんだけど ある時急に 生まれ変わっちゃったんだよね で興味有ったから
聞いてみたら 僕 目標にしてる子がいるんです 僕の中でヒーローなんです その子みたいに成りたいから
変わったんです。 だって 誰のことだろうね− あたしの方を見ながら意味深げに先生は笑う。
- 106 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:18 ID:eTkWk9Vg
- あたしはアイツにとってのヒーロー でも 漫画とかにありがちな
主人公に尊敬されて 目標にされて でも久々に再開した時 そのヒーローは主人公に全ての才能を追い越されてる
憐れなヒーロー
さあ 誰でしょうかね そのヒーロー あたしかもしれないけど あたしだとしたらヒロインなんじゃないですかね
あたし女だから あれ? っと山下先生は少し不思議そうな顔をしている
違いますよーって顔真っ赤にして否定すると思ってました?センセ
顔を少ししかめながらも おどけてみる
今のアタシはアイツに相応しくない だから今度はアイツをヒロインとして追いかけるのに相応しくなろう
そう思った時、あたしは自分でも 意外なほど晴れやかな顔をしていた
若いって いいわよね 青春って感じで なにやら納得して
先生がつぶやく 先生も マダ 若いですよ マダってなによ マダ20台よ
クス 先生も マダって使ってますよ
アイツに相応しい 自分の姿を想像していた。
その道は長そうだが きっと その道を歩いてるあたしを あたしは好きになれそうだ
そんな事を考えながら あたしは 窓の外を見た
- 107 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:18 ID:eTkWk9Vg
- 結局 あたしはその年のヴァレンタイン アイツに何もあげられなかった
自分の気持ちに気がついたから 本当はあげたかった。 でも
もし拒絶されたら それしか考えれなかった 今のアタシでは拒絶される事しか想像できなかった。
牧野さんは宣言道り 手作りの大作を持ってきてたらしい。
放課後掃除当番だったあたしは アイツに呼ばれて
ちょっと友達に呼ばれてるから 今日の稽古遅れるって父さんに言っといて欲しいんだ
って言付けを頼まれた。 つまりはそういう事だ
アイツは 少年部の稽古が終わる間際に帰ってきた
平静を装ってるものの 舞い上がってるのは 一目瞭然だった
判ってはいたものの その夜 あたしは泣いた
次の日 牧野さんから アリガト ってしょっぱい味のチョコレートクッキーを貰った
それからアイツと牧野さんは 彼氏彼女って言うとこまでいかないにしろ
友人以上恋人未満な お付き合いをスタートさせていった
遊園地 動物園に 水族館 一応友人たちの集団で 行動しているものの
周りも 何となく二人にさせてあげよう としているらしく 自然と二人で行動すること
が多くなっていた。 えっ 何で そんなに詳しく知っているのか? もしかしてストーキング
しえたんじゃないのか って 冗談じゃない そんな趣味あたしには 無いよ
牧野さんが 集団デートにつきあわせてる鈴木にお惚気に近い話したり
じれったい進行状況に苛々した鈴木から愚痴混じりに聞かされたんだ
まあ愚痴の電話も中学入ってからはほとんど無くなったけどね
牧野さんは 中学で弓道部アイツはアイツで 道場と 学校で生徒会に1年ながら抜擢
されて 結構忙しくてお互いなかなか会えなかった らしいし
(まあ月2で会って メール毎日だったら別に良いんじゃないって思ってたどね)
- 108 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:19 ID:eTkWk9Vg
- 集団デートに誘われてもついてかなかったし あたしは二人の恋人
らしいとこ あんまり見てない(って見たい訳無いじゃん そんなの)
弓道部の大会の時牧野さんに来ないかって
誘われて 興味有ったから 何度か行ったのと
(袴姿が凛凛しくて牧野さん格好よかった アイツがI袴好きなのも何かわかる気がした)
学園祭のチケット 送ってきたから 所謂御嬢様女子校に潜入って
感じで 行った時ぐらいだ(鈴木と一緒に行動した。女子二人ッてのが悲しかったけど面白かった)
カナダに引っ越す って電話があったのは 中二の冬だった
親の仕事の関係で トロントに引っ越す そう告げた彼女の声は あの講習の最後の夜
を 思い出されるような か細さだった 花井には言ったの? ウン 何時引越し? 来週の日曜の朝 後九日かー
でね 周防さんに一寸頼みがあるンだけど 何々? … … …
それからの8日間は大変だった 道場の方には 生徒会で稽古遅くなる って誤魔化してくれって 言われても
これが結構大変だった 多分アイツのお父さんは ある程度わかってて 許してくれてたんだろう
今考えるとそう思う 。 だからッて 毎日九時まで何してたんだ オィ
送別会で久々に見た牧野さんは 妙に大人びて見え それが何故か とても羨ましかった
会もそして2次会のカラオケも 終わった 二人っきりにさせてやろうか 皆がそう考えたらしく
散会後 二人を置いて 皆でゲームセンターに寄ってった でも主役のいない 三次会は盛り上がりに欠け
30分もしない内に お流れ じゃあ又 ん 公園のそばでで鈴木とも別れ 一人になった
近道だから 公園横切ってくか これはあたしのした 最大のミスだった
- 109 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:19 ID:eTkWk9Vg
- イルミネーションされた木々が綺麗で 噴水の周りの
タイルで描かれた アラベスク模様
ステンドグラスの天井の休憩所 カップルにとって
絶好の語らいの場 覗きとか 多そうだがそれも無い
お隣が 矢神警察署 可愛らしいか微妙なピーガル君が
ニッコリ笑ってるそのお隣で オイタしちゃうお茶目な覗きさんはいない
だから安心して 渡れるんだよな 此処を横切れば5分は短縮できる
独り言を言いながら 自転車を引いて歩く 乗って通過するのは勿体無い(毎回近道が近道にならないし
デートスポットを寂しく一人歩くのも虚しいから あんまり使わないようにしてた)
少し肌寒いものの 結構 カップルが 愛の語らいをしてる
あんまり彼らの視界に入らないようにしないとな 人の恋路の邪魔するやつは馬にけられて何とやら だ
出口間近の ベンチで 愛を語らいあうカップルとは違うものを見てしまった
冬弥の馬鹿 僕が 美咲さんの事好きなの知ってたくせに 大体 由綺の事はどうするのさ
バキィィ− 冬弥と呼ばれた 20ぐらいの男の人が 同い年ぐらいのどこか中性っぽい人に殴られてた
ぁ 彰 違うんだ 誤解だよ それに由綺には言わないでくれ 心配させたくないんだ 冬弥と呼ばれた人が 見っとも無く言い訳する
ゴスッ さっきとは比べ物にならない 鈍い音が 辺りに響きわたる
綺麗に頤に入ったなー じゃ無い うっわー 修羅場見ちゃった 道変えよ
家のそばに出る出口じゃなく 500メーターぐらい遠くなる出口に向かう
修羅場見てしまった気まずさから 乗って移動することにした ペダルをこぐ足が少しずつ速くなっていった
あ あと50 矢鱈と長く感じられた ものの 後50メーターで出口だ ほっ あそこのベンチは普通だ
普通にいちゃついてる 少し速くして普通に通れば って アレ 花井ぃ? と 牧野さん ?
全然意図してなかッたとは言え 覗きという形になってしまったあたしに出来る事といえば
先程の女ッたらし らしい 殴られてた 冬弥 とかいう男に 心の中で罵詈雑を浴びせる事だけだった。
- 110 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:20 ID:eTkWk9Vg
- クリーム色のダッフルの牧野さんと紺色のPコートの花井
ドラマの撮影かの様に街灯すら 二人を照らすスポットライトだ
何時の間にか あたしは 二人から隠れるように
コソコソと ベンチのそばのに来ていた。
はは コーヒー冷めちゃったね ああ冷めたな 之じゃあアイスコーヒーだ
楽しかったよね今日 皆盛り上がって …… 何で黙っちゃってるの?
楽しかったって言ってよ ねっ お願いだから 楽しかったさ でも…
でもじゃなくて 楽しかった で良いじゃない 次第に涙声になる 牧野さん
引っ越したからって一生会えないって訳じゃないんだよ 神奈川とトロントなんて飛行機であっという間だよ
お爺ちゃんチこっちだし遊びに来るよ 会いに来ようと思ったら 一っ飛びだよ 一ッ飛び 自分でも信じてないのか 少し声は震え気味だ
- 111 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:20 ID:eTkWk9Vg
- ここからは私の独り言ね 立ちあがり周りを1回2回3回大きく手を広げて回りながら 牧野さんはそう喋り始めた
私 ハル君に告白した時 絶対御免なさいって言われると思ってた。うんうん告白もできないかなって思ってた
ハル君に告白する前にね そうあの小六のヴァレンタインデーの前のね
スキー合宿の時の最後の夜にね 好きな人についてのね話をね 周防さん達としたの
いきなり あたしの名前が出てきてビクッてなった アイツの反応も気になったけどあいつの顔は逆光にあった。
私ね 周防さん 絶対 ハル君の事好きだと思ってたの でね ハル君もそうだと思ってた。 だって二人お似合いだったんだもん
だからね 駄目元で周防さんに聞いたの 中学私立行っちゃうから 其れまで 告白って訳じゃないけど
ヴァレンタインにチョコあげたいけど良いか って
そしたらね 彼女少し吃驚してたみたいなんだけど アイツも喜ぶよって 言ってくれたんだ
でもね 其れでもなんか信じられなくて 当日 周防さんが ハル君に チョコクッキー1枚でもあげたら
私諦め様としたの で 舞子に頼んで周防さんがハル君に何か上げてないか見張っててもらったの でも
周防さんハル君に何にもあげてないだから
じゃあ私ホントに告白していいんだ って思って 放課後 チョコレート取りに帰って 卒業文集の件で
用事あるから って (実際その用事もあったしね) モスに来てもらったの そこからは
私の持ってる思い出と ハル君の持ってる思い出 多分おんなじ
ハイ 独り言 終了 以上 。 知らなかったでしょ とでも言いたげに牧野さんは笑った
逆光で見えなかったけどあたしはそう感じた。
- 112 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:21 ID:eTkWk9Vg
- 鈴木の奴 だからあの時 あたしとずッと一緒にいたのか
はは やられた やるなぁ 牧野さん 嵌められたと判っても不思議と怒る気にならなかった。
あれ どうしちゃったのかなーー オネ−さんの独り言きいて 吃驚しちゃったのかなー? ハル君は
教育番組のオネーさんのような口調とポーズをとり 少し中腰でグイーっと 顔を アイツの顔に近づけ
上目遣いで見ている (上手いな 牧野さん って え ォィォィ オマエ な 何やってるんだ
う ウキャ− やめろ ょー an otok ogahono nihana idesuka ?) 馴れた手つきで 牧野さんの顔に手をかけ髪をすく
シャンプーのCMに出てきそうな サラサラとした黒髪のロングヘアーが街灯に煌き 顎へと周った手が
次第に首へと 抵抗は無く そして次第にシルエットが重なっていく
見ちゃいけないものを見てしまった 聴いちゃいけないもの聞いてしまった
アイツが 牧野をどれだけ好きか 牧野がアイツをどれだけ好きか
ハル君そう呼ばれてた アイツの牧野を見る慈しみに満ちたあの眼
誰にでも向ける全方向的な優しい微笑みとは違う
あたしがどんなにしゃしゃり出ても 敵わない 絆を 思い知らされた
ぼやけた視界で辛うじて自転車をその辺の木にくくりつけることだけは出来た
ばれたら イケナイ ばれずに 此処から消えるんだ そんな事だけしか考える事が出来なかった
どうやってあたしは家に帰ったのか 覚えてない でも凄い泣き顔で 家に帰ったあたしをみて
母さんが 明日引っ越す娘とよっぽど仲良かったんだね って言った事だけは覚えてた。
- 113 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:22 ID:pFgpZ14I
-
- 114 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:24 ID:eTkWk9Vg
- 次の日 あたしは 一日中 寝てた
朝 アイツと鈴木から 横浜駅まで 送りに来ないの(か)? って何度か電話があったけど 無視 最後には電源を切った。
いろんな意味 どんな顔して会えばいいんだょ 会える訳無いじゃん 馬鹿ぁ 枕元のオレンジ色の猫?の縫包をポムポム叩く
コイツ(お父さん?。って名前らしい)は 牧野からの去年のバースデープレゼント 周防さんにぴったりって貰った物だ。
(キモ可愛いってやつだよなコレは ぴったりって 誉められてるのか 其れ?)
美琴 電話よー 出てきなさい 牧野さんからよ あんた 早く出なさいよ ホントにー スイマセンネ−
アンタ いい加減にしなさい 出たくなぃ 折角最終カウンターから態々電話かけてくれてるのに 何言ってるの 怒るわよ
はあぃ 何を話したら良いンだろ 何を話せばいいンだろ 電話の前の柱時計の振り子の音だけが 大きく響き渡る
もしもし 周防さん御免ね いきなりの謝罪から 電話は始まった 私昨日の送別会で 周防さんに何か酷い事言っちゃったんだよね
だから… だから… 怒ってるょね 赦して貰えないょね ヒック 涙声で謝られてしまった。
ち が っ 違うの 怒ってないの (あたしが勝手に焼餅焼いて それで困らせてるだけなンだよ
牧野さんが 別に謝る事じゃないんだょ)やっとの思いでたったそれだけの事を言葉を搾り出す。
そう ? なら良かった 私 無神経な事言って 周防さんの事 傷つけた って思ってた 私、周防さんの事大事な友達だって
思ってるから 嫌われたんじゃないかって 心配してたんだ 。( どうしてこんなに優しいくなれるんだ どうして
こんなに自分ばっかり責めるんだ あたしにはこうは出来ない )
- 115 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:24 ID:eTkWk9Vg
- ゴメンネ ぇ? だからゴメンネ 色々ゴメンネ 今はただゴメンネって 言いたい気持ちなの アタシの事 大切な友達って
思ってるのなら ウンって 言って 我ながらかなり無茶苦茶な提案だ くすっ 何なのそれ 周防さん面白い過ぎるょー それ
でも 良いよ 許して上げる。私 優しいから 優しいって自分で言うなよー じゃあ 優しくない牧野さんは
許してあげない 嘘嘘 牧野さんは優しいです。 ウム 判れば宜しい
そこにはのりが良くて自分の記憶とかなり違う新鮮な牧野さんがいた。
あたしは今まで牧野さんを【花井の彼女】 って フィルターを通してでしか見てこなかったんだ。 それに今更ながら気づかされた
あのさあ 牧野って いい女だな チ チョット 何変な事言うの いやー いい女なんだなって素直に思っただけ
そうよ今更気がついたの? 駄目ね周防さん。
- 116 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:26 ID:eTkWk9Vg
- 馬鹿なやり取り そんな馬鹿なやり取りがとても心地よい 。 もし会いに行っていたら きっとこうは成らなかっただろう。
もう時間だから じゃあね 美琴 さん 手紙を書くよ
じゃあな風邪引くなよ 美琴 さん 返事を書くよ
カチャン ツーツー さっき二人は、比較されたくないから って頑なに苗字で呼んでた
同じ名前の、同じ男を好きになった女の子の事を 美琴って呼んだ。
月曜日 アイツは何か物言いたげだったが何も言わなかった。
2日後 から カナダとの一言メール交換が始まった。時差があるから 電話じゃなくてメール
一言にしたのは 一言にしたほうが 言葉に重みがあっていいし 其れを考えてる相手を想像するのが楽しいから
そうしようと 美琴(inトロント)が言ったのだ。
- 117 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:26 ID:eTkWk9Vg
- From 美琴 To 美琴
もしかして美琴送別会の2次会の後矢神公園行かなかった? 何で? あなたの自転車木にくくり付けて置いて合ったから
う うん。 じゃ じぁあ 私と ハル君が… … 見る気無かったんだけどね。 絶句(プンプン)
見たいわけ無いじゃん そんなの… 何で? ニヤニヤ 良いジャンそんなの
で美琴はハル君とは連絡取ってるの? 微妙かな にやっ むっかーー その言い方ムカツク
何でムカツクのかな 美琴君? キャラ変わってない 美琴さん 美琴さんと友達になったからかな って逃げないでヨ
(秋)カテキョの先輩 好きになったかも そうなんだーでどんなタイプ? アイツに似てるかな
美琴さん判り易い 良いじゃん 良かった。最強のライバル消えて 何時から知ってたの?
女の子は同じ人好きな女の子の事は判るでしょ。最初から じゃぁあれ牽制? ドウだろね?うふっ
(春) 高校受かった オメデト告白するの? 出来ない 後で後悔するよ でっでも良いモン
(春) 美琴に似た子新入生に来た へーそうなの ハル君美琴の面影追ってるみたいに追いかけてるよ むっかーー
(夏) 先輩に振られた 美琴を振る方が馬鹿なんだよ って言うか彼女いた だから言ったじゃん言っとけって
(冬) ねぇ話があるの ? ホントにアイツとはもうそうじゃないの? ライバル宣言?
ならドウなの? 受けてたつわよ
- 118 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:28 ID:eTkWk9Vg
- って 話なんだよ ふンふン 皆興味深そうに聴いている 晶なんてかぶり付きだ。
美琴( って さんって 先輩って(×2) ちゃん って そうなんダー− (安心した ×1) )
当初の好きな異性のタイプって話をするって話から大分逸脱していたが誰も気にしてない。
美琴さん 可愛い 食べちゃいたいかも ぁ あんがトって お前変なこと言うなょな
何か言わなくて良い事まで言ってる気がしてきたぞ まったく(塚本も沢近もあっさりと切り上げやがって
あたしばっかり肴にすんなよな) 誰にしようかな (一条は見え見えでつまらないし) あっ そう言えば
サラちゃんは さっきの小さいけどかなり凝ってたやつ 誰に 上げるのかな オネ−さんに
白状しちゃいなさい ウリウリ 自分ばかりが肴になってる美琴が次の被害者を発見した
ぇ?ぁ私ですか アレはパパの分と あとアルバイトでお世話になってる
先輩に感謝のきもちに って あーー先輩達 何ニヤニヤして モー 酷い 八雲まで
そ少しぶっきらぼうだし 最初は 一寸怖いかな何て思ってたんですけど
喋ってみたらスッゴク 優しくて 良いなーって ゴニョゴニョ …
その先輩 男の人なんだ ぇ?? パパと教会の先輩シスターにしか上げないなんて可愛いなー って
笑ってただけなんだけど 少し意地悪げに 晶が微笑む。
ぇ?ぇ? もしかして墓穴掘りました?私 ウン ウンって即答しないで下さいよぉー
サラちゃんも可愛いわ 食べちゃおっかな えー私食べられちゃうんですか ウン ウンって私美味しくないですよ
- 119 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:29 ID:eTkWk9Vg
- 金曜が建国記念日だからの3連休 初日夜 天満からの 美 琴 ち ゃ ーん チョコレート作 れ な い よ ーー
助 け て− って電話から始まった チョコレートつくり大会in塚本家 全員集まって初日の今日は
チョコ作り そのままお泊りで明日の日曜は ラッピング用品やチョコに添えるもの買いに行くって算算だ
塚本家でお泊りの恒例パジャマパーティ 缶ビール 缶チューハイ サラの持ってきたウィスキー 愛理のブランデー
何故かカレンの持ってきたウオッカ 結構な数の空き缶空き瓶が散乱している (飲酒は高校出てからよ
byイトコ先生 せめて嘘でもいいから 20って言いましょゥよー先輩 by笹倉先生)
一番呑んだのは 見てわかる通り 美琴 もうかなりベロベロだ じゃあ次 晶いってみよーー ホントに良くない酒癖だ
こうして 夜は明けてゆく
- 120 名前:春樹と美琴のお話 :04/02/14 23:29 ID:eTkWk9Vg
- (日曜の朝 )
おはよう美琴さん ぁ?あおはよう晶 顔でも洗おうかとした洗面所で晶に声かけられた
よくお前顔洗いながらあたしって判ったな 美琴さんだし なんだよそれ
お先に タオルは其処の3段目 あんがト あったま痛てーな 二日酔いだょ まったく のども一寸痛いかも
そう言えば 美琴さんは ハル君に チョコレートと一緒に 何あげるの ? ぅ ゴホゴホ 水噴きそうに咽た
な 何で その呼び方を さぁーね (にやり) ぉ おぃ 晶ーー 晶はスタスタと行ってしまう
呼び止めようとした時 声をかけられた
あ 美琴先輩おはようございます 昨日の花井先輩とのお話 ごち S うぐっ うぐっうっ
しぇんぱい くるひい くるひい 気がついたら あたしは サラちゃんの口を手でふさぎ 壁へと追い詰めてた。
ねえ サラちゃん あたし昨日何喋った の 教 え て く れ る よ ね ね ぇ サ ラ ちゃん。(ニッコリ
せ 先輩 こわひです。 言えるよね は はぃ (きゃー どうすればいいの)
平和だねイオちゃん ウニャ 居間のおコタで 大人気特撮番組 ドジピロンを蜜柑を食べながら見ている
天満が おコタからピョコって 顔を出した 伊織に向かって 言った
ソウダネ 晶が 裏声で 伊織の声を出して遊ぶ もー^ 晶ちゃんったら お茶目なんだから
姉さん ンっ? 皆呼んで来て ご飯できたって 今ドジピロンピンクが敵につかまって
拷問されかけるとこなんだよ あと2分で 午前7時48分の男 ドジピロンが助けに来る良い場面なんだから
少し待ってよ いい 私が沢近と一条起こして皆呼んで来る アリガト
良い二人とも寝言面白いから ねぇ 何でレコーダー持ってくの? 楽しいから(にやり)
穏やかな日常が今日も始まってゆく で も 明日は 決戦だ 。
- 121 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:44 ID:qCD7.2a.
- sage
- 122 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:51 ID:GdwCIWF.
- 迫水天馬×奈良健太郎のSSをキボーン!!
- 123 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:51 ID:6bqP2Hk6
- >>120
終わった、のかな?
終わったならばお疲れさまッス。
やっと書き上げたSSを本日中にあげたいため
ちょっと急ぎ足で行きます。
- 124 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:53 ID:6bqP2Hk6
-
空はどんより曇り空。
気温は上がらないが、湿度は低くない。
嫌がおうにも不快指数は高まる。日本の夏の風物詩の一つ。
それはあたかも現在の彼女の心情を表しているかのようだ。
(ま、日焼けしなくて済むから、それはそれでイイんだけどね)
ライトブラウンな瞳にさらさらの金髪、白みがかった肌はやはり紫外線に弱いのだろうか?
沢近愛理はスーパーの袋と手荷物を両手に持ち、目的地へと邁進している。
不承不承な気持ちを抱えながら、体は前へ前へと向かっていく。
一見矛盾するかのような、彼女の行動。
それは目的地とこれからの予定が彼女をそうさせるからである。
- 125 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:54 ID:6bqP2Hk6
-
事の発端は先日の旅行。
学生らしく飲めや歌えの大騒ぎを一通り過ごした後、何故かトランプ勝負 with 罰ゲーム
なるものが催された。
「勝負事」と言えばそれが何であれ、決して手を抜かず全力で勝ちにいく愛理だったが
内容が運とタイミングに大局を握られる「大貧民」では、流石の沢近節も発揮できず敗退を
喫してしまった。(高野晶の隣というポジションから既に勝負の半分は決まっていたのだが)
とはいえ、この段階ではまだ愛理は多少の余裕があった。
なぜなら用意された「罰ゲーム」は必ずしも苦になるとは限らないからだ。
透けないビニール袋3つに、参加者氏名、場所、行動形式、をそれぞれ参加者が紙に記入し投入。
十分に混ぜた状態で一つずつ無作為に取り出す。
文頭に自らの氏名を置き、そこから文章を作り、実際にその文章に準じてもらう。
それが今回のゲームの「罰ゲーム」だ。
例えば、浴衣姿になってもサングラスを外さない無頼漢、播磨拳児を例に挙げてみよう。
「塚本天満」 は 「播磨拳児」 に 「自宅」 で 「手料理をご馳走する」 。
緩みきった顔で袋に紙を入れる彼の姿が手に取るように分かるだろう。
参加者八人はそれぞれの思惑を描きながら、紙を袋に入れていく。
無茶な要求は御法度。後は個々人の味付け次第。
期待と緊張の「大貧民」。そして、その最初の犠牲者が愛理だったのだ。
- 126 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:55 ID:pFgpZ14I
- >>122
はげどう!!はげどう!!!
奈良のSSはまだかああああああああー=!!!!!
- 127 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:55 ID:6bqP2Hk6
-
(それにしても……)
道を歩きながら、やはり考えずにはいられない。
(運がいいのやら、悪いのやら………って悪いに決まっているでしょ!)
罰ゲームの内容があまりにもアレだったからごねる、という選択肢は愛理には存在しない。
彼女のプライドがそれを許さない。
ではいざ紙を引く段にいたって最も重要なのはなんであろうか?、
それは、ズバリ「相手」
自分の名前を含め、女子の名前を引けば後はどのように文章が変化しようと対応しやすい。
そう考えると確率は 1/2 。悪い数字ではない。
彼女の頭脳はそこまで算段した。
もっともそれこそ「捕らぬ狸の皮算用」だということを身をもって痛感したのだが。
- 128 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:57 ID:6bqP2Hk6
-
初めての場所でもあったため、少し早めに家を出たのが正解だったようだ。
愛理は無事、時間通りに指定のマンションの前に到着した。
(割と良いところに済んでいるのね…)
見上げたマンションは小綺麗で一部屋あたりもかなり広そうだ。
これから訪れる場所と罰ゲームの指定の相手を相関させてみる。
(…イメージに合わない)
腹を空かせて水で埋めている現場を学校で目撃したこともある。
そんな愛理にはイマイチこのマンションの指定が腑に落ちない。
(…来ないわね、あのヒゲ)
指定場所到着から既に15分が経過している。
これがデートだったら、もう彼女は帰りにどこへ寄るか考えながら移動を開始している頃だろう。
そして当然、今後一切その男とは関わろうとしないに違いない。
イライラした感情が愛理を包み込み始める。
(もぅ。何で出てこないのよ!折角、私が直々にやってきてあげたのに)
- 129 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:58 ID:6bqP2Hk6
- そしてふっと考える。
(あ、でも、出てこないのなら帰ればイイだけじゃない)
「待ったけど播磨君が現れなかった」
事実であるし、尤もな言い訳だが、何故か少し残念にも感じる。
(ちょ、ちょっと!どうして私が残念がらないとイケナイわけ?
間違って告白してくるわ、夢の中では半裸で迫ってくるわ、いいとこ無しのあの男に!)
慌てて、浮かんだ自らの気持ちを修正する愛理。
(アイツはただのクラスメイト、というかむかつくだけのヒゲ。OK?もう間違わないでよ私)
「……ーぃ」
(……でも…時々…優しいのよネ。あの、雨の日に、傘…入れてくれたし…。肩、濡れてまで」
「おーい」
「…っは!また、もう何考えてんのよ!全裸で羽交い締めにする男のどこが……」
「痛っ。おい!その凶器を振り回すな!」
「―――!」
自分の考えをうち消すようにぶんぶんと頭を振った結果、その長いツインテールが背後にいた
拳児の首元を強かに叩いたようだ。
「はり…ヒゲ!いつからそこに!?」
「いつ?ってついさっきだが……ずいぶん派手な独り言だったゾ」
「!………どのあたりから、聞いてた?」
「ぁー、確か『雨の日』がどうとかぐらいだっ―――」
かぁーっと耳まで真っ赤になりながら、しかし愛理の行動は迅速だった。
「記憶を失いなさい!」
軽くジャンプ。
回るツインテール、エプロンの付いたスカート、そしてしなやかに伸びた右足。
360°綺麗にその場で回転し、かかとを正確にテンプルにヒットさせる。
ゴッ!
- 130 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:59 ID:6bqP2Hk6
-
「ぐはっ!」
小さな竜巻に巻き込まれ、拳児は訳も分からず吹っ飛ばされた。
手荷物が遠心力を増幅させてくれたのであろう、小気味よいぐらい派手に転がっていく。
「はぁはぁ…レ、レディに声をかけるときは正面から行うものよ」
「ど、どっかの殺し屋じゃあるまいし…。つーか、淑女は普通、高速ソバットなんて、しねー
(ガクッ」
心拍数の上昇による息切れを押さえる。
目的を達成した愛理は落ち着いて、一人つぶやく。
「…あ、今日はヒゲのために来たんだっけ…」
- 131 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:00 ID:6bqP2Hk6
-
「沢近愛理」 は 「播磨拳児」 に 「どこか」 で 「奉仕する」 。
こんな、目も当てられないほど奇天烈なものに変化するとは思っても見なかった。
そもそも「奉仕する」なんて曖昧すぎる行動を書いたのは一体誰だ?
疑問は旅行から帰ってきても、まだ愛理の胸に蟠っていた。
判断が微妙な文章ではあるが、罰ゲームは罰ゲーム。
審議の結果。
『メイド愛理ちゃんによる、播磨君への一日ご奉仕。by天満』
に落ち着いた。
その判断をありがたいと思う反面、もう少しどうにかならなかったのかと
臍をかむ。
よりにもよって、あの、播磨拳児だ。
不良のレッテルを貼られている男の元へ、か弱い女の子を一人で行かせて
天満たちは何も思わないのだろうか?
(いや、根はいいヤツだっていうことは知っているんだけどね…)
- 132 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:01 ID:6bqP2Hk6
-
「着いたゼ。ここだ」
喧嘩なれしているためか、さくっとダメージから立ち直った拳児は愛理を自分の借家まで
案内していた。
鍵を開け、拳児はドアを開けた。
「お邪魔します、って思っていたより断然綺麗ね」
「……どんな様子を想像していたんだ…」
「それは、ホラ。ゴミ袋とか脱ぎっぱなしの服とかでぐちゃぐちゃの玄関口を……」
お付きのメイドの娘から聞かされていた惨状を口に上らせてみる。
「まぁ、一人だったらそーなってたかもなぁ…」
「一人だったら?」
「いやいやいやいや、何でもございませんミズ・沢近。さささ、どうぞこちらへ」
(………?)
急に腰の低い態度を見せる拳児に少々疑問を抱きながら、
促されるままに一つの部屋へと歩いていく。
「こちらが私めの部屋でございます。ずずいーっとお入りください」
「気持ち悪いわネ。いつも通り喋りなさいよ」
率直な感想を口に出し、言われるがままに部屋へと入っていく愛理。
- 133 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:02 ID:6bqP2Hk6
- 「うわっ、汚っ。おまけに何か臭いし…」
「んー、そうか?割と綺麗だと………」
最後まで話さず、拳児はつかつかと自分の机に歩み寄り、ケント紙の散乱した机を片づけ始める。
「………思うんだが」
「……今、何隠したのよ?」
「…何も隠してねーよ」
「明らか様に机の紙を片づけたじゃない」
「気のせいだろう。ホラ、さっきソバット放ったから脳みそが揺さぶられてんだよ。幻覚だ」
目線をそらす拳児をじっと見つめること暫し。
「………はぁ。まぁ、そんなに見られるのが嫌だったら別に良いけど…」
「何を言っているかわからんが、その通りだ」
HAHAHAと誤魔化し笑いを浮かべる拳児。
「大したものがない部屋だからぱっぱっとやっちまってくれ。あ、あと他の部屋は別に何にも
ねーからよ。くれぐれも、絶対、中に入るんじゃねーぞ。ドアも開けるなよ」
「…?。ウン、分かったわ」
それだけ言い残すと、背後に隠した何かを見せる隙なく拳児は部屋から出ていった。
- 134 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:02 ID:6bqP2Hk6
-
「ふぅ…、さてっと」
どさっと手荷物を下に置き、部屋を見渡す。
ベッドに机、本棚、タンス、CDラジカセ。ぱっと見て目に入るものはそのぐらいだ。
愛理はポケットから「メイドのいろは 実践編」というタイトルの付いた小冊子を取り出した。
一通り、目は通してあるので付箋のあるページを開く。
「掃除や片づけを始める前に、まずベッドの下、本棚の裏、机の周りを調べるべし。
って何度読んでも意味が分からないわ。掃除だったら高いところから始めるのが正しいし、
片づけって普通よく使うところから行うものよね…」
なにぶんメイドなど初めてのこと。勝手が全く分からない。
そこでお付きのメイドの娘に相談した結果、にこにこしながら提供されたものがこの冊子。
上下巻セットで、本日持ってきたのは下巻の「実践編」だ。
(……腑に落ちないけど、このままじゃ埒があかないわ)
嘆息を付いて愛理はベッドの下を覗いた。
ベッド下は収納ケースなどなく、がらんとしている。
薄暗くてよく分からないが、特に何もないようだ。
(……。何もないじゃない…………ん?)
腰を上げかけた愛理の目に、影が映った。
じっと目を凝らしてみる。
よく分からないが、なにやら本のようだ。四角い形で適度な厚みがあることが分かる。
「雑誌かな?…本当に、何か、出てくる、なんて……」
手を伸ばしてみるが微妙に届かない。
「…仕方がない」
自分に言い聞かせるように、独り言を言うと愛理はベッドの下へ潜り込んだ。
匍匐前進のような格好で目標へ近づいていく。
(あとちょい)
微妙に届かない距離だと思ったのは目測違いだった。
ブツはかなり奥まったところにある。
腰の近くまでベッドに潜り込み、やっと手が届くかと思ったそのとき――
ガチャッ
ゴンッ!
- 135 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:03 ID:6bqP2Hk6
- 「そうそう。昼飯どうする……って何やってんだおまえ?」
ベッド下から出ている足をばたばたさせている変な物体に拳児は遭遇した。
「〜〜っ痛ー。ちょっと、部屋に入るときはノックぐらいしなさいよ!」
「いや、ここ俺の部屋だし。で、何でベッドの下なんかで暴れてんだ?」
「かっ、片づけよ!見れば分かるでしょ」
ベッド下から抗議の声が聞こえる。
やれやれとかぶりを振って
「……お嬢様の考えることはわからん」
拳児はぼそりとつぶやいた。
- 136 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:04 ID:6bqP2Hk6
- 「で、なによ?」
不機嫌な顔で愛理は拳児を睨みつける。
僅かばかり苦戦してベッド下から這い出した彼女はブツを手に入れることもなく
ハウスダストにまみれ、ご機嫌斜めのご様子。
「だからよ、昼飯。どうすんだ?何か頼むか?」
そんな彼女を意に介せず(内心はチョット動揺しているのだが)昼食の予定を切り出して
拳児は足下にある荷物に気が付いた。
「もうそんな時間?」
「いや、まだ昼前だが、ってそういえばやたらと荷物が多いな。何持って来たんだ?」
「フフン」
先程とはうって変わって、得意気な顔を浮かべる愛理。
「お昼ご飯なら抜かりはないわ。チョットお台所借りるわよ」
言うや否や彼女は持ってきた手荷物を持って部屋を出ていく。
「お台所はこっちよね?」
「……まさか、おまえが作るつもりなのか?」
「このシチュエーションでそれ以外何があるっていうのよ。あら、キッチン周りも随分と綺麗ね」
男の一人生活inキッチンの惨状を蕩々と語られ、覚悟してきた愛理は
あまりにも整理整頓が行き届いている台所に少々拍子を抜かれた。
「妙なところで几帳面なのねアンタって」
「ん? んー、いや、台所ぐらい綺麗にしとかねーとな。まぁなんだ、男の嗜みってやつか?」
「何よそれ?…あ、お米はあるわよね?」
たわいもない話をしながら、持ってきた荷物を取り出し作業を進めていく姿は
当然のごとく普段料理などをしない(そして作ってももらえない)拳児から見れば
とても手慣れているように見える。
「料理とかよくやんのか?」
「よくってわけじゃないけど、少しずつ研鑽は積んでいるわよ」
女の嗜みってやつね、と続けながらシンク下や戸棚を開け、調理器具を確認する愛理。
「よし、大体分かったわ」
必要な器具の位置、米櫃を確認した彼女は身支度を整え米櫃から四合ほどボールに入れ
研ぎ始めた。
- 137 名前: